Capital

Capital - エンタープライズ環境に向けて作られたシステム

Capitalは、電装システム/ワイヤ・ハーネス設計を目的に高度な設計ツールを集約した製品群です。最新の統合化された設計プロセスと、その複雑な要求に応えるために作られたCapitalは、自動車、航空宇宙、ハーネスの製造メーカーで採用されています。

Capital製品

Capital Logic

論理回路図と実体配線図を対話形式、または自動生成機能を利用して作成できます。Capital Logic

Capital Integrator

コスト、重量、ハーネスのバリエーションに応じて、車両機能や配線アーキテクチャのレイアウトを最適化できます。Capital Integrator

Capital HarnessXC

ハーネスおよびフォームボードを、コスト計算、エンジニアリングを含め、製造を視野に入れて設計できます。Capital HarnessXC

Capitalの詳細

配線設計 - 2つのアプローチからの選択

Capitalでは、対話型の設計プロセスと自動化型の設計プロセスの、2種類の配線設計プロセスを提供しています。

対話型配線設計プロセス

対話型の配線設計プロセスでは、Capital LogicとCapital HarnessXCが提供する、論理回路図の設計からコスト情報を含む詳細なハーネス図面の作成まで、電装設計機能をトータルに使用します。

対話型のフローでは、電装設計エンジニアが論理回路の接続(エンジンECUのピン27とパワー・システムECUのピン5を接続する、など)と、電気配線の接続(ピン27とピン5の接続には2つのインライン・コネクタを経由する3本の物理ワイヤを使用する、など)の双方を定義します。

自動化型配線設計プロセス

自動化型の配線設計プロセスでは、Capital Logic、Capital Integrator、Capital HarnessXCが提供する、論理回路図の設計から、物理レイアウト上での配線の合成、コスト情報を含む詳細なハーネス図面の作成まで、電装設計機能をよりトータルに使用します。

自動化型のフローでは、電気エンジニアが論理回路の接続(エンジンECUのピン27とパワー・システムECUのピン5を接続する、など)の定義と共に、車両や航空機の物理的な配索レイアウト(このケーブルは、定義されたネットワークの経路以外は配線不可、など)を定義します。その結果、Capitalがこれらの論理的な情報と物理的な情報を統合し、ワイヤ配線を自動的に合成、配線図の生成までを行います。これにより、1つの論理回路図を複数の物理レイアウトに再利用することができます。

データ一元化バックボーン

設計データの管理が複雑な電気設計の問題を解決する鍵となるというのが、Capitalの基本的な理念です。そこで、Capitalでは設計プロセスの各段階で必要となるデザインの定義、作図の機能を用意するだけでなく、設計プロセスのすべての段階を統合するデータ一元化バックボーンを提供するに至っています。

このデータ一元化こそが、Capitalと他の設計ツールの決定的な違いとなる部分です。これにより設計プロセスの多くの段階が自動化され、設計作業の進捗をフォローする形で情報が効率的に流れるほか、従来の設計ツールで必要だった時間がかかり、人的ミスを起こすデータ入力を排除できるなど、設計のスピードと品質が飛躍的に向上します。

多くの企業に、非効率な電装設計プロセスが存在します。特に、設計プロセスのある段階から次の段階へのデータの受け渡しや、設計変更部分の実装についてはまだまだ効率化の余地があります。このような非効率性は、品質の低下や全体的な設計サイクルタイムの長期化、そして設計完了までに必要な人的資源の増大という影響をもたらします。Capitalの一貫した電装設計プロセスを利用することで、品質、コスト、設計サイクルタイムの面で大きな改善効果が得られ、グローバル市場でも高い競争力を維持できます。

プロジェクトとプロセスの管理

オブジェクトの命名規則、設計ルール・チェックのパターン、図面のスタイル/テンプレートといったプロジェクトの基本ルールを定義することで、自動的に適用することができます。出図管理の手順、部品の利用方法並びに解析用スクリプトなど、プロセス上の制約も強制的に適用できます。また、ワークフロー管理ツールとの統合機能も用意されています。

設計変更管理

Capitalはデータ一元化アーキテクチャを採用しているため、設計変更の管理も容易です。テーブルやグラフィカルな形式の差分レポート機能、バージョン管理、互換性のコントロール(“ビルド・リスト”)、航空宇宙用途の設計影響トラッキングなど、多くの変更管理機能が用意されています。

直感的な電気シミュレーション/解析

シンプルなサブシステムの動作シミュレーションから、定量並びに過渡シミュレーション、車両全体の検証/故障解析まで、さまざまな機能が用意されています。これらの機能は設計環境と完全に統合されており、解析の専門家はもちろん、設計エンジニアにも簡単に扱えるように設計されています。

MCADとの高度な統合

Dassault SystèmesのCATIA V5やSiemens NXなどとの連携が可能です。データはファイルベースのオフライン、または直接接続したオンラインモードで共有することができ、オンラインモードではデータを共有し、設計箇所の視覚化に役立てることもできます。設計変更箇所をとらえ、照合する機能もあります。また、部品ライブラリデータの移管や出図済みデザインの保存など、PDMとのインテグレーション機能も利用できます。

組織をまたいだコミュニケーション

Capitalは、設計フローのいくつかの場所で組織をまたいだデータのやり取りをサポートしています。いくつものデータ・フォーマットがサポートされ、部品番号の変換機能などの特別な機能も用意されています。

ハーネス・エンジニアリング

Capitalには、ライブラリから部品を自動的に選択し、スプライス方向のルールを検証するなど、ハーネスのエンジニアリングと検証に関する強力な自動機能が用意されています。モジュラー(サブアセンブリ)設計など、最新の設計/製造手法もサポートされています。300以上の設計/プロセス用パラメータを含むモデルから、ハーネスの製造コストを極めて詳細に見積もることもできます。

車両諸元の取り込みと集合(スーパーセット)データ管理

車両諸元を作成、またはインポートすることができます。全ての設計、シミュレーション、レポート作成は、車両全体、個々のハーネスなどレベルを問わず、すべてこの集合図環境内にて行われます。この重要な機能により、変更管理をさらに強力かつ容易に行うことができます。

図面の合成

Capitalではデータから自動的に図面を合成できるため、エンジニアは創造的な設計作業に専念することができます。スタイル/テンプレートの適用が可能で、図面の内容も可読性が最大限に高まるようレイアウトされます。

これらの重要なプロセス管理基盤を備えたCapitalは、個々の論理的なシステムの設計からシステムの統合、ワイヤ・ハーネス・エンジニアリング、またハーネスの製造、車両出荷後のサービス・マニュアルやその診断に至るまで、電装設計プロセス全体をサポートします。

Capitalに関する技術文献

The Aerospace Industry Takes a Fresh Look at Its Wire Harness Design Approach

これまで、航空宇宙産業はワイヤ・ハーネスの新しいエンジニアリング・テクノロジやプロセスの導入に消極的と言われていました。多くの企業が内製システムを使用しており、各々のツールも... 技術文献を読む

自動車設計と航空宇宙機器設計におけるエレメカ統合

最近の自動車や航空宇宙機器の電装システムは複雑化が進んでおり、メーカー各社はビジネス・ツールと設計ツールの高度な統合を求めるようになっています。これまで... 技術文献を読む

Taking Wiring Design to the Next Level

本稿では、自動車、トラック、特殊車両メーカーで電気/電子設計エンジニアが直面している、配線の複雑化の問題について取り上げます。まず、設計が複雑化している背景として... 技術文献を読む