産業システム

産業システムの製品寿命は一般的に非常に長く、多くの場合、数十年にわたります。一方、その他の組込みアプリケーションの寿命は、産業システムと比べてかなり短くなります。システムが長寿命であることによる特有の課題は多数ありますが、その中でも最も際立つのが、組み込まれているソフトウェアのライフサイクル管理です。産業システムとそのソフトウェアは、高い安全性と信頼性を維持して実装されるだけではなく、未知の要件に対応できる柔軟性が必要です。さらに、当然のことながら、コスト(BOM)を注意して制御する必要があります。

メンター・グラフィックスは、組込み産業システム向けの総合的な組込みソフトウェア・ソリューションを提供しています。NucleusリアルタイムOSは、ソース・コードと共に提供される組込みリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)であり、これは長期間のサポートが必要な産業システムが必要とする信頼性において重要です。NucleusリアルタイムOSは、ネットワーキング、UI、USB、セキュリティ・プロトコルなどのサービスを提供します。さらに、EDGE Developer Suiteは、Eclipseフレームワークをベースとした開発ツールセットで、組込みソフトウェア開発用の統合開発フローを提供しています。

NucleusとEDGEを採用する理由

BOMコストの削減 – 産業システムは一層複雑になり、多くのメモリが必要になる一方、旧式の配線では高速のデータ通信速度に対応できないことがあります。Nucleus RTOSはフットプリントが小さく、スケーラブルで、堅牢な組込みオペレーティング・システムであるだけでなく、BOMコストを削減してシステム性能を最大限に発揮するための先進的な機能が装備されています。Nucleus Networkingのサービスには、802.11、CAN、およびCANOpenが含まれ、データ転送機能やワイヤレス機能向けに最大効率のソリューションを設計するために必要な基盤を提供します。

産業システムに固有のデバッグ・ソリューション – 産業システムを設計するエンジニアには、設計しているデバイスに合わせてカスタマイズされたデバッグ・ツールが必要なことが多々あります。これらのツールは通常、市販されている状態ではすぐに使用できない場合や、非常に高額な場合があり、また必要以上に多くの機能を装備していることもあります。EDGE Debuggerは、これまでの組込みデバッガでは不可能だった方法で、デバイスにアクセスする先進のスクリプト作成機能であるコードレット(Codelets)を装備しています。コードレットを使用すると、デバッガの機能を大幅に活用して、ブレークポイントの設定、メモリの読み取りと書き込み、レジスタの変更などができます。産業システムのコードレットの用途として、フィールドバス・パケット・アナライザ(スニファ)、ディスクリート/アナログ・デバイス監視シミュレーション、グラフィカル・データの記録/収集などがあります。

お客様からの声

「プロジェクト・リーダーとして、入手可能なリアルタイムOSを調べていました。多くの会社が高額なライセンス料を前払いで要求し、さらにユニットあたりの使用料も高価であることを知って、非常に驚きました。これは、魅力的な価値の提供とは言えません。Nucleusを選択したことは、私たちにとって非常によい決定でした。」

Lake Technology Corporation、R&D、Vice President、Bruce Jackson氏

 

「MPAC 1500の開発にNucleusリアルタイムOSを選択する上での決め手は、Nios IIプロセッサに対するメンター・グラフィックスのサポート、ミドルウェア製品の選定、および私たちの意志決定プロセスにおけるメンター・グラフィックスの営業/マーケティング・チームによる支援でした。メンター・グラフィックスの製品を選んだことで全体的にビジネスが良好に実を結んだことが実証されました。将来またメンター・グラフィックスと一緒に取り組むことを楽しみにしています。」

Kohler Co、Control Electronics、Manager、Zane Eaton氏

 

「EDGE Compilerで生成されたコードは、非常に高い信頼性を示します。DLR、EADS、Eurocopter、NASAなどの世界的な多数の航空宇宙会社や研究機関は、ミッションクリティカル・システム向けに、NECSやメンター・グラフィックスの組込みソフトウェア開発ツールを使用しています。」

Stock Flight Systems、President、Michael Stock氏

  • Lake Technology Lake Technologyは、ライブ・サウンドに対する非常に革新的な手法として40ビットの浮動小数点DSPプロセッシングを使用する、入力2系統、出力6系統のスピーカー・コントローラClair iOの開発に、NucleusリアルタイムOSを採用しました。
  • Kohler Power Systems Kohler Power Systemsは、産業コントローラMPAC 1500の開発に、NucleusリアルタイムOS(Nucleus Networking、Nucleus Storage & Database、およびNucleus USBを含む)を採用しました。
  • Stock Flight Systems

製品一覧

NucleusリアルタイムOS

  • フットプリントの小さいカーネル(12 KBでフル動作)
  • ソース・コードの提供
  • 世界中の数十億個のデバイスで採用
  • FPGAのサポート

Nucleus Kernel拡張

  • メモリとセキュリティ保護のためのMMUサポート
  • 動的な機能追加を可能にするDDL
  • POSIX、μITRONのサポート

Nucleus Storage & Database

  • ISO9660、FAT、およびFlashデバイスのサポート
  • IDE、SD、PCMCIA、CompactFlash、SATA、USB
  • マルチタスク・システム用に最適化

Nucleus Networking

  • TCP/UDP/IPネットワーキング・スタック
  • IPv6サポート
  • 802.11a/b/g
  • SSL、802.11i
  • CANとCANOpenのサポート
  • OTSインタフェース・コントローラ用イーサネット・ドライバが使用可能
  • HTTPサーバ(Webサーバ)経由のリモート・アクセス
  • 複数レベルのセキュリティと暗号化

Nucleus USB

  • USB-IF認証済みのUSB 2.0(ホスト、ファンクション)ならびに高速OTG
  • 包括的なクラス・ドライバのサポート
  • マスストレージ、プリンタ、静止画像、通信、ビデオ、オーディオ、その他

EDGE Developer Suite

  • EclipseベースのIDE
  • UI動作の実証に理想的なシミュレーション環境の提供
  • カスタマイズ可能なデバッグ環境(コードレット: codelets)
  • コンパイラの提供
 

組込みシステムのインダストリー・セグメント

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