技術文献
組込みシステムのためのAndroid開発入門
Androidは、米Google Inc.(Google)の開発したオープンソース・プラットフォームで、ワイヤレス通信を使用する機器の開発のためのオペレーティング・システム、ミドルウェア、アプリケーションが含まれています。本稿では、Androidの設計、仕組み、ネットワーク対応機器の開発を加速するために、Androidをどのように活用できるかを考察していきます。また、Androidを使用した開発を始めるための基本的ガイドラインに加え、Android SDK、ツールおよびリソースについても解説し、さらに医療機器、コンシューマ・エレクトロニクス、軍需/航空宇宙システムなど、従来の携帯端末を超えた Androidアプリケーションについても討議します。
その他の技術文献
MCAPI の事例: マルチコア設計におけるCPU 間通信
複数CPU を実装する組込み設計には、1 つのCPU 上に複数のコアを搭載したもの、装置のハードウェア上に複数のCPU を搭載したもの、またはその2 つを組み合わせたものがありますが、いずれのケースにしても、マルチコアをターゲットとした組込みシステムの開発は、ますます一般的になりつつあります。マルチコア・システムのソフトウェア開発に多様な困難が伴うことは周知の事実であり、各種の組込みソフトウェア・ベンダは、以前からそれらの課題に取り組んでいます。
本稿では、まず、マルチコア設計について簡単に紹介し、対称マルチプロセッシング(SMP)と非対称マルチプロセッシング(AMP)の比較、およびマルチOS システムの使用などソフトウェアに関連する部分を扱います。
本稿の中核をなすのは、Multicore Association(MCA)によって新しく策定された標準仕様であるMulticore Communications API(MCAPI)です。MCAPI は、プロセッサ・コア間の通信を実装するための合理的な方法をソフトウェア開発者に提供します。複数の異種OS 間の場合にも対応しており、本稿ではMCAPI 標準の概要を示すと共に、Mentor Embedded™ Nucleus® OS およびLinux® オープンソース・ソフトウェアのフレームワーク内でのMCAPI 標準の実装について説明します。