Catapult C Synthesisの機能拡張によりSystemCで20倍から100倍高速な検証を実現
2005年05月09日
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、日本法人メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社:東京都品川区、コーポレー ト・ヴァイス・プレジデント:パトリック・ウイリアムス、以下メンター)は、ESL(Electronics System Level)設計をリードするツールである同社のアルゴリズム合成ツールCatapult C Synthesisの機能拡張を発表しました。 今回の機能拡張により Catapult C SynthesisはSystemC トランザクションレベル・モデルおよびラッパーを自動的に生成し、これを使って設計者はアーキテクチャ設計の迅速なトレードオフ検討、ならびにメンターの ModelSim等SystemCをサポートする検証環境を用いて従来のRTLと比較して20倍から100倍高速にシミュレーションを行うことができま す。「純粋なANSI C++を使ったアルゴリズム合成とSystemC検証環境の統合により、強力なESLソリューションを提供できます。これによって設計者は初めて、"ゴー ルデン・ソース"をベースとしたアルゴリズムレベルの抽象度から特定テクノロジ向けRTLへの実装を簡単に行う手法を得ることができます。SystemC モデルを生成する機能により、設計者は迅速にアーキテクチャのトレードオフを検討し、デザインを検証できる一方、既存のC++およびSystemCテスト ベンチをフロー全体で再利用できます」と、メンター・グラフィックスの Design Creation and Synthesis Division、General ManagerのSimon Blochは述べています。
今回のCatapult C Synthesisの機能拡張について、QUALCOMM社のsenior staff engineerであるVenkat Rangan氏は次のように述べています。「Catapult Cの新機能により、時間のかかるSystemCモデル生成のプロセスを自動化することができます。SystemCモデルの自動生成は、ブロックおよびシス テム・レベルの検証の迅速化に大きく寄与し、それによって設計者は従来よりも早くよりよいハードウェアを作ることができます」。
従来、設計者はCアルゴリズムからSystemCへと手作業で書き直しを行う必要があり、これはSystemCに必要なストラクチャ、並列性、インタ フェース等を定義しながらインクリメンタルに改良していくという非常に時間のかかる面倒な作業でした。このように手作業で段階的に記述していく代わりに、 Catapult C Synthesisはこれらのハードウェア要件をC++のアルゴリズム・モデルに自動的に追加し、サイクル精度およびビット精度のSystemCビヘイビ ア・モデルを生成します。
ハードウェア設計者は生成されたモデルに対して、メンターのスケーラブルな検証プラットフォームを利用して迅速に検証を行うことができます。 SystemCモデルのインタフェースはCatapult C Synthesisの生成したRTLと同じ動作を持ちながら、最適化により20倍から100倍高速なシミュレーションが可能です。そのため設計者はアーキ テクチャのトレードオフ検討をより迅速に行い、最適化されたデザインをより高速に検証することが可能になります。
Catapult C Synthesisでは、C++で記述されたアルゴリズム・モデルを「ゴールデン・ソース」として使用できます。Catapult C Synthesis がインタフェース合成ならびにシーケンシャル記述からストラクチャ記述への変換を行い、SystemCあるいはRTLハードウェア記述を自動的に生成する ため、元のシーケンシャル記述C++コードを変更する必要はありません。現在、Catapult C SynthesisはC++ からSystemCビヘイビア・モデルを生成し、これはRTLと比較して20倍から100倍高速にシミュレーション可能ですが、将来のリリースでは、より 抽象度の高いトランザクションレベルの SystemCモデルを生成する計画で、この場合RTLよりも1000倍高速なシミュレーションが可能になります。
Catapult C Synthesis のインタフェース合成は、タイムドRTLとシーケンシャルあるいはトランザクション記述のテスト環境とを同期化するトランザクタの生成も行います。これに より設計者は単一のシーケンシャルC++あるいはSystemCベースのテスト環境を設計フロー全体で利用できます。Catapult C SynthesisはC++入力とRTL出力を自動的に比較するテストベンチも生成しますので、シミュレーションの不一致が発生した場合にも特定の同期ポ イントに対するデバッグ情報として利用できます。これらの機能により設計者は、アルゴリズム・モデルを変更することなくC++シーケンシャル記述およびテ ストベンチを使用して、テクノロジを特定したハードウェアを生成することができ、C++のゴールデン・ソースに基づいた設計の利点を享受することができま す。
| ● | Cベース設計 について | |
| http://www.mentorg.co.jp/solution/c-design.html |
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