メンター・グラフィックス、東芝情報システムが複雑なASIC設計への
Catapult C Systhesisの適用を拡大と発表

2010年09月02日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、東芝情報システム株式会社(本社: 神奈川県川崎市、以下東芝情報システム)が、オーディオ、通信、画像処理システム向け次世代ASIC(特定用途向け集積回路)の高位合成に対するCatapult® C Synthesisの適用および展開を拡大したことを発表しました。

東芝情報システムがCatapult C Synthesisの適用を拡大した理由は、RTLベースの設計はもはや生産的でなく、アンタイムドのC++/SystemCに基づいたメソドロジへの移行が必要であると確信したためです。Catapult C Synthesis適用拡大により推進されたこのメソドロジ移行は、複数言語、複数抽象度を用いた高位合成アプローチを可能にするプラットフォームにより、フルチップ合成へのニーズに対応します。東芝情報システムは、Catapult C Synthesisの使用により、格段に短い時間と工数で多くのソリューションを生成し、その中から最高のハードウェア・アーキテクチャを選択できる点も高く評価しています。

「市場において東芝情報システムの製品を際だたせているのは、その品質と内部機能の洗練性です。Catapult C Synthesisを使用することで、開発チームは実装の詳細設計に費やす時間を短縮し、その分を最も重要な製品の技術革新と差別化に向け、洗練されたアルゴリズムの開発と特定の設計およびテクノロジ目標に対するハードウェア・アーキテクチャのチューニングを行うことが可能になります。」東芝情報システム、LSIソリューション事業部 事業部長、高田知二氏は、上記のように語っています。

「東芝情報システムの設計チームは、設計の探索や、Cベースの機能記述、RTLコードの生成までの作業にCatapult C Synthesisを使いこなしています。今回のプロジェクトは内容的にかなり複雑でしたが、機能を実装し、検証するプロセスがCatapult C Synthesisを使うことでかなり扱いやすいものになりました。高位C++コードから設計を開始することで、東芝情報システムのFocusNavi®製品の中心となる固有値分解アルゴリズムの8x8行列に対して様々な実装オプションを検討できました。また、動作周波数(100MHz)と面積(50K ASICゲート相当)を同等に保ったまま、全体のレイテンシ性能を5倍改善することができました。これは高位合成を使用したからこそ実現できたことです。」東芝情報システム、LSIソリューション事業部 第一LSI設計センター 第一担当 プロジェクトマネージャ、大黒昭宜氏は、上記のように語っています。

従来の設計手法では、ハードウェアのモデル化はVerilogまたはVHDLのレジスタ転送レベル(RTL)記述という形で、並列性やほとんどの実装の詳細がハンド・コーディングで行われていました。これらの表現は作成、検証、デバッグに時間がかかり、このプロセスでは代替設計案を検討する時間がほとんどありませんでした。対照的に、高位合成フローは格段に抽象度の高いC、C++、SystemC記述から開始されます。そこから、ユーザが指定する制約に応じて、Catapult C Synthesisなどに挙げられる高位合成ツールが必要な並列性や実装の詳細を自動的に構築し、「Correct-by-Construction」のRTLコードを生成します。その結果、完全に検証済みのハードウェア実装を格段に高速に完成させることが可能となります。

「東芝情報システムは日本でも最も先進的なシステム開発メーカーの1つです。このように影響力の大きい企業と協働できることを幸いに思います。Catapult C Synthesisが傑出した結果品質(QoR)を提供することにより、東芝情報システムをはじめ、メンター・グラフィックスのお客様が従来のハンド・コーディングによるRTLと比較して格段に低いリスク、短い期間で製品の差別化を図ることができる、ということを嬉しく思います。」メンター・グラフィックス、Design and Synthesis Division、Vice President and General Manager、Simon Blochは、上記のように述べています。

Catapult C Synthesisについて
Catapult C Synthesisは、純粋なANSI C++およびSystem CソースからコントロールおよびアルゴリズムRTLのマルチブロック設計を自動的に生成します。このプロセスにより、設計者は設計を詳細に検討する時間と自由度が得られ、完全に最適化されたハードウェア実装を短期間に完成することができます。結果品質を損なうことなく検証済みのRTLを完成するまでの時間を加速することにより、Catapult C Synthesisは今日のASIC設計が直面する設計と検証の課題に取り組むための大幅な生産性向上を可能にします。Catapult C Synthesisは、Gary Smith EDAの調査により、3年連続で高位合成ツールのマーケット・リーダーとして評価されています。

 

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソ リューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品お よびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフ トウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpを ご覧ください。

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