メンター・グラフィックス、Precision Synthesis 2010aリリースにてFPGA合成の新たな技術革新を発表
2010年06月08日
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、幅広い機能強化を行ったPrecision® Synthesis 2010aを発表しました。これには、軍需/航空宇宙および安全性が重視されるアプリケーション向けの新機能、メンター・グラフィックスが提供するその他の製品との統合強化、大幅なQoR(Quality-of-Results)の改良、低消費電力のための合成、IEEE P1735規格に基づく暗号化などの機能強化を含んでいます。
Precision Synthesis 2010aでは、軍需/航空宇宙および安全性が重視されるアプリケーションをターゲットにしたいくつかの新機能およびフローの改良が行われています。DO-254などの設計保証プロセスにおいては合成後のネットリストに対する詳細な検証が求められることが多いため、Precision Synthesis 2010aは、合成とシミュレーションのミスマッチを回避し、実行されたすべての最適化がフォーマル的に検証可能となる「Assured Synthesis Mode」を提供しています。また、要求仕様の追跡管理が必要な設計プロセスに対応するため、ReqTracer™との統合により、基となる仕様から合成、配置配線まで、要求仕様の追跡管理を可能にしました。
「Precision Synthesis 2010aは、メンター・グラフィックスが過去にリリースしたFPGA合成製品において最も重要なリリースです。メンター・グラフィックスはFPGAベンダや主要な顧客と緊密に協力することにより、さまざまな産業アプリケーションの要求仕様に対応した、高性能なソリューションおよび技術革新を実現しました。」メンター・グラフィックス、Design Creation and Synthesis Division、FPGA Product Line Director、Daniel Platzkerは上記のように語っています。
Precision Synthesis 2010aは、包括的な設計環境を実現するために、メンター・グラフィックスのFPGAフロー内での統合も強化されています。Precision SynthesisとFormalPro™等価性チェック、FPGA-PCB設計のためのI/O Designer™、Catapult® C Synthesis高位合成ツール、設計の作成と再利用のためのHDL Designer™、シミュレーションのためのModelSim®およびQuesta®、そして新しいReqTracer要求仕様管理ツールとの統合が強化されています。
「システム・メーカーは、FPGA開発のためのより完全かつ統合されたソリューションを求めています。Precision Synthesisとメンター・グラフィックスのFPGAフローとの統合は、そのような包括的な設計環境を構築する上で重要です。」Gary Smith EDA、Principal、Gary Smithは上記のように語っています。
Precision Synthesis 2010aで追加された機能には下記が含まれます。
- Quality-of-Results(QoR): Precision Synthesis 2010aでは大幅なQoR改良が行われており、設計クロージャを達成する上での大きなボトルネックを克服しています。性能の向上は平均12%で、一部のデバイス・ファミリに対しては最大30%が確認されています。
- 低消費電力合成: FPGAがモバイルおよびハンドヘルド・アプリケーションにも使用されるようになり、電力消費の効率化は優先度の高い問題です。低消費電力のための合成は、クロックルートのスイッチング・アクティビティの削減、消費電力効率の良いメモリ・アクセス、消費電力を考慮したリタイミングなどの最適化を適用することにより、全体的な動的消費電力を削減できます。
- 高精度な暗号化: 開発者やIPプロバイダにとってもう1つ重要な問題は設計のセキュリティです。Precision Synthesis 2010aでは、IEEE P1735ドラフトに基づくベンダに依存しない暗号化フロー、Precise-Encryptを提供しています。Precise-Encryptにより暗号化されたHDLをプロジェクト・チーム、開発パートナー、IPベンダとの間で、機密性のあるコンテンツを開示することなく共有することができます。メンター・グラフィックスのModelSimまたはQuestaと組み合わせて使用することにより、設計者は同じ暗号化されたHDLをシミュレーションと合成に使用でき、検証フローと実装フローの間の一貫性を保つことができます。
- Precise-IP: メンター・グラフィックスのFPGAベンダに依存しないIPプラットフォームは、メンター・グラフィックス製のコアおよび新しいパートナーからのサードパーティ製コアの追加により、さらに強化されました。Precise-IPのパートナーには現在、ARM、AeroFlex、CAST、EnSilica、Eureka Technology、Helion、IPextreme、Innovative Logic、OptNgn、Sitalが含まれています。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソ リューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品お よびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフ トウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpをご覧くだ さい。
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