メンター・グラフィックス、Precision Rad-Tolerantにより、
放射線効果に対する比類なく高度な軽減機能を提供
2010年06月16日
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、航空宇宙および高信頼性アプリケーションのためのPrecision® Rad-Tolerant™ FPGA設計ソリューションを発表しました。NASAの指導の下に開発されたこのツールは、業界初の合成ベースの放射線効果軽減ソリューションであり、シングルイベント・アップセット(SEU)およびシングルイベント・トランジェント(SET)現象により引き起こされるソフトエラーを含む誤動作のリスクを低減します。今回の初期リリース時のサポートでは、Actel®およびXilinx®製のSRAM、アンチヒューズ、フラッシュベースのデバイスに対応します。
Precision Rad-Tolerantにより、メンター・グラフィックスは自動化されたFPGAベンダに依存しない放射線効果軽減に対する重要なニーズに対応します。人手によるHDLコーディングなどに挙げられる他の軽減手法には、コストが高く、時間がかかり過ぎ、エラーを起こしやすいという問題があります。Precision Rad-Tolerantソリューションには、Precision RTL Plusが有する独自の合成機能、例えば低消費電力のための合成、メンター・グラフィックスの他のツールとの統合、軍需/航空宇宙および安全性が重視されるアプリケーションに特化した機能およびフローのすべてが含まれています。
Precision Rad-Tolerantは、自動化されたマルチベンダおよびマルチモード対応の三重化冗長回路(Triple Modular Redundancy)など、様々な放射線効果軽減スキームを簡単に取り入れることができる独自の機能を備えています。また、順序回路および組み合わせ回路の冗長化など、実証済みの手法をベースに、それらを強化しています。TMR挿入が合成レベルで行われるため、放射線に対する完全な耐性を持ったデバイスしか使えないという制限がなくなり、他の放射線効果軽減アプローチと比較してより高い品質の結果を達成できます。
実装設計中に放射線効果の問題に対応することで、Precision Rad-Tolerantは比類のないレベルの自動化とユーザ・コントロールを実現しています。TMRのコンセプトはシンプルですが、信頼性の高いVHDLとしてそれを記述することは簡単ではありません。TMRロジック挿入を自動化すると同時に、TMR処理のタイプをユーザが選択できることは、信頼性が求められる航空宇宙アプリケーションを開発するFPGA設計者に大きなメリットをもたらします。」NASA/GSFC Radiation Effects and Analysis Group、MEI Technologies、Melanie Berg氏は上記のように語っています。
Precision Rad-Tolerantの他に類のない機能の1つは、フォルト・トレラントなFSM(Finite State Machine)を合成ベースで挿入することです。作成されるFSMは放射線によるSEUを「吸収」することができ、ステートマシンを未知の、または予測できないステートに遷移しないようにし、その効果を軽減できます。この形の安全対策は、高い信頼性が求められる幅広いアプリケーションのニーズを満たしています。
「メンター・グラフィックスは、高信頼性のためのFPGA設計フローを強化しています。ActelのRT ProASIC3 FPGAをサポートするPrecision Rad-Tolerantにより、宇宙飛行システムの設計者はフラッシュベースのFPGAの再プログラム性と低消費電力という利点を活用できます。さらに、腫瘍治療システムや、航空機に搭載する電子システムなど、耐放射線の高信頼性システムの設計者はPrecision Rad-Tolerantを使用することで、ProASIC® 3、IGLOO®、Fusion®ファミリの重要なデータパスを保護することが可能になります。」Actel、High Reliability Marketing、Director、Ken O’Neill氏は、上記のように語っています。
「Xilinxは、最先端のVirtexファミリ独自の、宇宙および高信頼性アプリケーションに向けた実証済みのソリューションを提供しています。メンター・グラフィックスはXilinxの高信頼性アプリケーション向けソリューションを補強し、独自の合成ベースのアプローチによりソフトエラーを軽減してくれます。」Xilinx、Xilinx ISE® Design Suite、Senior Marketing Director、Tom Feist氏は、上記のように語っています。
「メンター・グラフィックスは、軍需、航空宇宙および高信頼性向けアプリケーションのためのFPGAソリューションの主要なEDAプロバイダとして、他社にない強みがあります。Precision Rad-Tolerantは耐放射線対策に取り組んでいるFPGA設計者に対し、今日市場にあるどの製品にも類のない放射線効果の軽減機能を提供することにより、そのニーズに応えます。」メンター・グラフィックス、Design Creation and Synthesis Division、FPGA Synthesis Product Line Director、Daniel Platskerは、上記のように語っています。
製品の提供時期
Precision Rad-Tolerantは、現在提供中です。Precision Rad-Tolerantおよびメンター・グラフィックスの他のFPGA合成および軍需/航空宇宙ソリューションについては、Webサイトhttp://www.mentorg.co.jp/products/fpga/をご覧ください。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソ リューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品お よびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフ トウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpをご覧くだ さい。
Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。
FPGAについて
本件に関するお問合わせ
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社コーポレート・マーケティング部
E-mail: mktg_mgj@mentor.com
ニュース/プレスリリース
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