トランザクションベースのシミュレーション・アクセラレーション・ソフトウェア - TestBench XPress(TBX)

複雑さを増す現在のSoCに対応するため、多くの設計チームがSystemVerilogやSystemCなどの上流設計言語へと移行し、テストベンチにはトランザクション・モデリングを採用することで開発と機能検証の期間短縮を図っています。

Veloceの協調モデリング・ソフトウェア・アプリケーションであるTestBench XPress(TBX)により、Veloce SoC検証システムはトランザクションレベル・モデリング(TLM)ソフトウェア・シミュレータの最大1万倍速で動作するTLM検証エンジンになります。

TBXは、ホスト・システム上にある時間概念のないC/C++、SystemC、SystemVerilogのトランザクションベースのテストベンチと、Veloceエミュレーション・システムでモデリングされたSoCを結ぶSCE-MI準拠の通信リンクです。TBXは、トランザクションレベルのテストベンチの長所である低オーバーヘッドを活かしています。VeloceとTBXを利用するとブロックレベルおよびSoC全体のリグレッション・テストがどちらも高速化するため、プロジェクト開発工期のリスクが大幅に低減すると共に、シミュレーション時に使用するトランザクションレベル・モデリングも活かすことができます。

協調モデリングでは、高位のシミュレーション検証用に作成された再利用可能なテストベンチを、Veloceエミュレータ内のDUTと同じ場所に置かれる合成可能なトランザクタに接続します(図1参照)。この「高速化された」トランザクタによって、高レベルのトランザクションが信号レベルのスティミュラスに変換され、DUTが駆動されます。

図1 – Veloceで高速化されたトランザクションベース検証

TBXのトランザクション・モデリングの基本構成は、SystemVerilog DPI(Direct Programming Interface)でエクスポート/インポートされた構文やタスクです。このため、メンター・グラフィックスから支給されたトランザクタの使用も、独自トランザクタの開発も簡単に行えます。TBXはホスト上のC/C++またはSystemC環境とVeloceエミュレータ内のSoC DUTを直接接続する通信インタフェースを自動で生成します。SystemVerilogテストベンチの場合、TBXはホストPC上のQuestaシミュレータと連携してテストベンチを実行します。

関連情報

Veloceベースのシミュレーション・アクセラレーション

Veloceベースのシミュレーション・アクセラレーションでは、ブロックレベルおよび完全なSoCのリグレッション・テストを数百倍から数千倍高速化することができ、(1)ブロックおよび完全なSoCのRTL開発時にも、(2)ポストシリコン検証時の変更後のリグレッション・テストの加速にも対応します。

Veloceベースのインサーキット・エミュレーション

複雑さを増す現在のSoCに対応するため、多くの設計チームがSystemVerilogやSystemCなどの高級設計言語へと移行し、テストベンチにはトランザクション・モデリングを採用することで開発と機能検証の期間短縮を図っています。