ネットワーク/データ通信
世界中がネットワークでつながった現在、地球規模で効率よくデータを移動、管理できるかどうかがビジネスの競争力や満足のゆく消費者体験を大きく左右する要因となっています。このような体験を提供するため、世界中の企業が専用のハードウェアおよびソフトウェア・ソリューションを組み合わせた高度なテクノロジを数多く利用して、強力なソリューションを提供しています。この結果、多数の特定アプリケーション向けロジック、複雑な通信プロトコルを実装するための専用ハードウェア、そして専用アーキテクチャを搭載した製品が増える傾向にあります。
設計上の課題
この業界の設計プロジェクトでは、検証に関して次のような共通の課題があります。
早期段階でのアーキテクチャ検証
最近は多くの家電製品にソフトウェアが搭載されることが一般的になっており、テープアウト前にシステム全体(ハードウェアとソフトウェア)の検証を行う必要性が高まっています。ここでもメンター・グラフィックスは、抽象モデリングからVistaによるトランザクションレベル・モデリング、Questa Codelinkによるプロセッサベース・ハードウェア検証、Seamlessによるハードウェア/ソフトウェア協調検証、Veloceによるハイ・キャパシティ、高性能のエミュレーションなど、幅広いソリューションを提供しています。
テストベンチ開発の生産性
最近の複雑なチップでは、設計自体よりテストベンチの方が、より多くのコード量を必要とすることもしばしばあります。このため、テストベンチ開発の生産性を向上させるメソドロジやツールが欠かせません。そこで重要な役割を果たすのが、OVM(Open Verification Methodology)です。OVMは、テストベンチの構造を定義することによって、制約付きランダムテストやカバレッジドリブン検証の効果を最大限に引き出します。メンター・グラフィックスは、OVMに対応した業界最高水準の検証プラットフォームとしてQuestaを提供しています。効率的なテストベンチ作成、開発、自動化ツールに加え、業界で最も強力なスティミュラス生成ツールのQuesta inFactも利用できるなど、現在のエンジニアには重要な、生産性向上のためのツールが豊富に用意されています。
「実トラフィック」の実行
正しい動作を保証するだけでなく、デバイスがサポートすべき各サービスクラスについて、複数のデータストリームが仕様の範囲内でデバイスによって処理されることを確認するには、実トラフィックの実行が必要になります。実トラフィックをリアルに処理するには、プロトタイプを作成する方法とエミュレーションを利用する方法の2つがあります。メンター・グラフィックスのVeloceは、実際のデータストリームを高性能、ハイ・キャパシティのエミュレーション環境で扱います。Veloceでは複数の非同期クロックも扱えるため、現在のネットワーク/通信機器の検証には理想的なソリューションとなります。
効率的なカバレッジデータ管理の実行
最近のチップの検証では、検証ツールスイートから大量のデータが生成されるため、すべてのカバレッジデータを保存するには、UCDB(Unified Coverage DataBase)のようなハイ・キャパシティのデータベースが必要です。UCDBは極めてハイ・キャパシティのコンパクトなバイナリ・データベースで、ここに保存したカバレッジデータにはQuestaの検証マネジメント・ツールを利用して、マージ、フィルタリング、優先付けなど様々な操作を行うことができます。
ハードウェア/ソフトウェア統合の検証
現在の高度なネットワーク/通信機器はハードウェアとソフトウェアを組み合わせて設計されているため、これらを同時にシミュレーションできるメソドロジが欠かせません。ソフトウェアは、選択したプロトコルをサポートできるようにチップを設定するために使用されますが、それだけでなく、これらプロトコルの高次レイヤを提供する目的で使われることもよくあります。この要求に応えられるのは統合型アプローチ以外にありません。メンター・グラフィックスのSeamlessは、こうした統合型アプローチの製品として定評があります。
マルチクロック設計の効果的な検証
現在の通信/ネットワーク・チップは多くのプロトコルをサポートする必要がありますが、これらプロトコルの多くにはそれぞれ標準化された周波数があり、チップは入力データから実際のクロック周波数を定期的に抽出する必要があります。それに加えて高性能、低消費電力も要求されるため、1つのチップに多くの(場合によっては数百もの)クロックドメインが混在することになります。Questa CDCなどのソリューションを使用すると、これら異なるクロックドメイン間の相互影響が正しく実装されているかどうかを検証することができます。
ツールボックス
- 技術文献 : 高品質CDC検証のための5つのステップ
- 技術文献 : シナリオ・ベース・スティミュラス生成の概要
- 技術文献 : インテリジェント・テストベンチの自動化: 約束から現実解へ
- 技術文献 : マルチコア・デザインにおける同期障害のデバッグ
- 業界記事 : カバレッジ達成までのループを短縮
- 業界記事 : TLMへの橋渡しとなるIPの構築
- オンデマンドWebセミナー : QuestaとModelSimによるシミュレーション性能の向上
- オンデマンドWebセミナー : Questa CDCによる効果的な非同期検証
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