Questa機能検証プラットフォームの拡張により低消費電力設計対応を強化
2007年05月16日
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は本日、今日の設計者に対して新たなレベルの検 証生産性ならびに効率性を提供する、ツール/手法/業界内パートナーを組み合わせた包括的検証ソリューションであるQuestaの拡張を発表しました。こ れには、低消費電力設計検証、ならびに閉ループでの管理、レポート、分析、文書化を可能にする強力な検証管理機能に対応した新しいQuesta 6.3機能検証プラットフォームが含まれます。また、デバッグ機能の改良と、業界初のオープンソース、標準ベースの手法であるAdvanced Verification Methodology(AVM)のバージョン3.0も含まれています。
「消費電力の問題と設計複雑性の問題は今日の検証フローに強い影響を与える2大設計課題です。」メンター・グラフィックスのDesign Verification and Test Division、Vice President and General ManagerであるRobert Humはこのように語っています。「複雑性の問題は、ツール環境の観点からもますます大きな問題となっています。Questa 6.3機能検証プラットフォームでは、今日の設計者が必要とする重要な新機能を提供すると同時に、今日の各種設計フローを複雑なものにしているツールと統 合に関する問題の多くを解消しています。この組み合わせにより、最先端の設計で成功を収めるために設計チームが必要としている生産性の向上が可能となるの です。」
低消費電力動作をRTLで検証
消費電力を効果的に管理することは、多くの市場において非常に重要な設計課題です。大規模化する今日の設計においては、従来のようにパワー・ゲーティング ならびにリテンション等の低消費電力テクニックを配置配線後に挿入、検証する手法は実用的ではなくなりました。Questa 6.3機能検証プラットフォームは、消費電力制御ロジックをRTLで検証する新しいシミュレーション技術が含まれています。合成前のRTLで対応すること により、問題をシステムの消費電力アーキテクチャ実装の観点からより効果的に検証、解決することができます。
Questa 6.3では、低消費電力化の設計意図を、RTLコードを変更することなく指定することができ、既存のIP(Intellectual Property)ブロックの再検証コストを削減することができます。Questa 6.3はシャットダウンおよびパワーアップ動作を正確にシミュレーションすることで、チップが意図されたすべてのシステム中のパワー条件で動作することを 検証します。また今日の設計で多用されているリテンションモデルをサポートするため、Questa 6.3では推定されたフリップフロップおよびラッチ、ならびにメモリを使用したリテンションを簡単に指定できるようになっています。これらの機能により、 レジスタ・クロックおよびリセット信号とセーブ/リストア/リテンション・ステート間のプロトコルに関する難しいバグを設計サイクルの早い段階で特定する ことができます。
メンター・グラフィックスはAccellera Unified Power Format (UPF) をサポートしており、Questa Power Configuration FileをAccelleraに提供しています。これは低消費電力設計データのポータビリティと低消費電力設計フローでのツール連携を実現する、新しい業界標準の開発に採用されました。
包括的な検証のループクロージャーおよび検証管理機能による具体的な指標を提供
設計者は各種検証ツールの生成する膨大な量のデータを扱わねばなりません。この膨大なデータの山からアクション可能な情報を選別することは検証生産性向上の鍵です。
Questa 6.3検証プラットフォームには、Unified Coverage Database (UCDB) を使用した検証管理ツールセットが含まれます。これによりすべての検証データを収集および管理し、Microsoft Word、ExcelならびにXMLで記述された検証プランを自動的にインポートすることができるほか、カバレッジ情報を検証プランにマッピングしたレ ポートを提供することで検証ループをクローズする為のトレース及びレポート・システムも含まれています。
Questa Verification Managerは冗長や、特定のシミュレーション時間内に最高のカバレッジを達成、または特定のカバレッジ・エリアをヒットする特定の目標を達成したテス トならびに検証されていない機能エリア等を特定することで検証プロセスの最適化を図ります。これらの具体的な指標により、検証チームは作業効率を改善し、 カバレッジ達成までの期間を短縮することが可能になります。
デバッグ性の改善によりバグ修正のための期間を短縮
検証のボトルネックはバグの分析と解決にかかる時間です。Questa 6.3には、グラフィカルおよびソースコード・ベースで不正な結果から原因を特定する追跡機能や、画期的なアサーション・デバッグ機能等、デバッグ・プロ セスを加速するための新機能が含まれています。QuestaのAssertion Thread Viewerは、最初のアクティブ化から最終的なpassまたはfailure結果が出るまでのアサーションの評価やカバレッジ プロパティに対するグラフィカルなビューを提供します。この機能により、アサーションが成功、失敗した理由を理解するのに必要なすべての情報が得られるほ か、シミュレーションに重大な影響を及ぼすプロパティ記述の不備を特定することによりアサーションの品質を向上させることができます。
AVM 3.0、業界初のオープンソース検証手法をさらに拡張
メンター・グラフィックスのAdvanced Verification Methodology(AVM)は、業界初の真のシステムレベルからRTLをカバーする検証手法です。AVMは、制約付きランダム・スティミュラス、機 能カバレッジおよびアサーションを含む高度な検証テクニックを単一のTLM(Transaction Level Modeling)ベースのフレームワークに統合し、SystemCとSystemVerilogの両方をサポートしています。すべてのAVMライブラリ はSystemVerilog、SystemC両方のソースコードとして提供されています。AVM 3.0には強化された管理およびレポート機能、サードパーティ製IPを統合するためのトップレベル環境の拡大が含まれており、またAVMのエンドユーザー 向けマニュアルであるVerification Cookbookの最新版ではオブジェクト指向プログラミングやモジュールを使った作業に関する新しい内容が追加されました。
| ● | スケーラブル・ベリフィケーションついて | |
| http://www.mentorg.co.jp/solution/sv/ | ||
本件に関するお問合わせ
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
コーポレート・マーケティング部
E-mail: mktg_mgj@mentor.com
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