Questa機能検証プラットフォームを拡張し、プロセッサ・ドリブン・テストを効率化するQuesta Codelinkを発表

2008年03月28日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、Questa機能検証プラットフォームへの 追加機能であるQuesta Codelinkのリリースを発表しました。Questa Codelinkは、複数の組込みプロセッサを含むマルチコアSoCデザインの検証を加速するための製品で、統合されたソフトウェア・ソースレベル・デ バッグ環境を提供することで、プロセッサ・ドリブン・テストを強力にサポートします。

プロセッサ・ドリブン・テストは、サイ ンオフ精度のプロセッサ・モデル上でソフトウェアを実行し、ハードウェアに対してテストパターンを与える検証手法です。これはハードウェア検証エンジニア が頻繁に使う手法であり、SoCの実際の動作を再現する非常に効果的な機能検証手法です。しかしこの手法の問題点は、効果的なデバッグ環境が存在しないこ とでした。プロセッサ・ベンダが提供するRTLプロセッサ・モデルにはほとんどソフトウェア・デバッグ用の可視性がないため、プロセッサ・ドリブン・テス トにおけるエラーの原因を特定することは面倒で、しかも時間のかかるプロセスです。

そこで、メンター・グラフィックスは、プ ロセッサ・ドリブン・テストをより効率的なものとするため、ARMおよびMIPSが提供するRTLプロセッサ・モデル向けのソフトウェア・ソースレベル・ デバッガであるQuesta Codelinkを開発しました。Questa Codelinkは、RTLモデルを使ったSoCシミュレーション時に、ソフトウェア・デバッグ用のデータセットを自動生成する技術を使用しています(特 許出願中)。ユーザに対して、ソフトウェア変数、関数コールスタック、レジスタ、メモリの値などを観測可能にすることにより、これまで発見するまでに数日 あるいは数週間かかっていたテストのエラー原因を数分で特定できます。

今後2年間で全SoC設計の1/3がマルチコアに移行 すると予測されている中で、Questa Codelinkがマルチコア・デバッグをサポートすることは重要でした。複数のコード・スレッドを追跡し、共有メモリを介してやりとりされるメッセージ を観測することは、マルチコア・システムの同期化エラーをデバッグする上で鍵となる機能です。Questa Codelinkは、マルチコア・ソースレベル・デバッグに関係する多様なデータを効率的に整理、表示するための様々なテクニックを提供しています。

さ らに、Questa Codelinkはバッチ・シミュレーションのログを記録し、シミュレーション後にインタラクティブにデバッグする機能(リプレイ機能)を備えており、長 いシミュレーションを再実行する必要がありません。Questa Codelinkは15時間のシミュレーションを3秒で再生でき、大規模なシミュレーションを効率的にデバッグすることが可能です。さらに、Cソースある いはアセンブラ・コードを逆方向にステップ実行する機能も備えています。

「昨年来、InterDigitalをはじめとする 先進的な顧客の指導と協力により、Questa Codelink製品の改良を行ってきました。その結果、MIPSおよびARMベースのSoCに向けた極めて効率的なデバッグ環境ができあがりました。」 メンター・グラフィックスのSystem Level Engineering Division、General ManagerのSerge Leefはこのように語っています。

「Questa Codelinkのリプレイ機能は、InterDigitalにとって非常にコスト効果の高い、効率的なツールであることが実証されました。Questa Codelink導入以前、ある種のバグを完全に診断するには1日がかりの再シミュレーションを数回行う必要がありました。Questa Codelinkのリプレイ機能により、シミュレーションを1回行うだけで(ハードウェア、ソフトウェア問わず)エラーを即座に特定できるようになりハー ドウェア・エンジニア、ソフトウェア・エンジニア、共にこのツールを気に入っています。Questa Codelinkは、InterDigitalの新しいSoC製品SlimChipをスケジュール通りテープアウトする上で重要な役割を果たしました。」 InterDigitalのVerification Lead、Kenneth Bartsch氏はこのように語っています。

現在サポートされているプロセッサ・ファミリ

ARM7、ARM9、ARM11、ARM Cortex、MIPS 4、MIPS 24、MIPS 74

Questa機能検証プラットフォーム

Questa機能検証プラットフォームは、 優れたパフォーマンスと大規模設計への対応を両立し、業界で最も包括的な検証機能を提供します。高性能アサーション・エンジン、最新の高性能制約ソル バー、UCDB(Unified Coverage Database)を活用した検証管理機能を含む幅広い機能カバレッジ・サポートなどを特長とするQuestaプラットフォームは、 ABV(Assertion-Based Verification)、インテリジェント・テストベンチ・オートメーション、マルチ・ビュー検証コンポーネント(MVC)、 CDV(Coverage-Driven Verification)をネイティブにサポートします。消費電力を考慮した機能検証により、RTL環境内で低消費電力設計の機能検証を行うことも可能 です。Questaは柔軟なOVM(Open Verification Methodology)により最先端の機能を幅広く提供し、あらゆる設計/検証フローに対して他に類のない言語と機能のサポートを提供します。

 

スケーラブル・ベリフィケーションについて

Questa Codelinkの製品ページ(英語)

 

本件に関するお問合わせ

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社 
コーポレート・マーケティング部
E-mail: mktg_mgj@mentor.com