STマイクロエレクトロニクス:
シミュレーション + エミュレーション = 検証成功

2012年にSTマイクロエレクトロニクスはEagleリファレンスデザイン(ERD)を開発するパイロットプロジェクトをスタートさせました。目的は3つのARM製品(Cortex-A15、Cortex-7、DMC 400)をつないで、ユーザがXMLのシステム記述だけで調整が可能な非常に柔軟性に富んだプラットフォームの可能性を検討することでした。

PDF(897kb)のダウンロード[英語]

「エミュレータを使おうと言って簡単に使えるものではありません。ほとんどの場合、検証環境を根本的に変えることになるからです。これまでのプロジェクトでもそうでした。本当に目指しているのは、既存のシミュレーション環境をほんの少し変えるだけでエミュレーションに対応できるようにすることです。」

STマイクロエレクトロニクスのSoC検証エンジニア Lanfranco Salinari氏

問題: イタリアとインドにいるSTマイクロエレクトロニクスのエンジニアは、新しいSoCリファレンスデザインに含まれたARMコンポーネントを理解し、ベンチマーク評価したいと考えていました。このベンチマーク作業を加速するために、ソフトウェアベースのシミュレーションとハードウェアベースのエミュレーションがリンクした検証環境が共通フローとして必要になりました。

解決策: まずメンター・グラフィックスの検証IPをベースにしてQuesta Advanced Simulatorのテストベンチを構築しました。次にこのテストベンチをコ・モデリングソフトウェアであるTestBench Xpress(TBX)経由でVeloceエミュレーションシステムにつなぎました。検証するには設計コードのすべてのブロックを2つのドメインに分ける必要があります。すべてのRTLを含む合成可能なコードをエミュレータで実行し、HDLをシミュレータで実行できるように2つに分けました。このプロジェクトの期間中、STマイクロエレクトロニクスの開発チームとメンター・グラフィックスは緊密な協力体制をとり、シミュレータとエミュレータの両方でSoCコンポーネントをまったく同じようにマッピングして、新しいコ・エミュレーション環境を実現しました。

結果: このリファレンスデザインはこのプロジェクトでしか使えないというものではありません。したがって、設計の完全な検証そのものではなく、性能解析が可能な検証メソドロジと手法を確立することを目指していました。その意味でこの試みは成功しました。エミュレータに検証環境をほぼシームレスに移植できることが分かりました。

 

「お客様は我々が最先端の検証手法を使っていることの証が欲しいのです。」

STマイクロエレクトロニクスの検証エンジニアリングマネージャ Alberto Allara氏

 
製品情報リクエスト