Kronos Analyzer
セルライブラリ解析と検証
Kronos Analyzerは、包括的なライブラリ解析、検証ソリューションです。
特長と利点
- チップの性能とパワーを改善
- 性能が低下している領域を特定
- Cコンポーネント生成機能により、新しいコンポーネント候補の「what-if」解析が可能
- カスタム解析フローやビルトイン解析フローを使用して、ライブラリやプロセスを解析
- 新しいライブラリリリースの変更点を特定
- 「what-if」解析を素早く実行して新しいコンポーネントを最適化
- 組込みルールベースチェッカ
- 読み込みが簡単なレポートやグラフを生成
- オプションのクエリ/レポートシステムで、任意の数のライブラリのあらゆるデータをレポート、グラフ化
- 柔軟で使いやすいユーザインタフェース
- さまざまな比較
- 2つのライブラリを比較して、精度を検証し、性能を評価
- 任意の数のライブラリのデータのクエリ、レポート、グラフ化
- セル動作に基づき、ライブラリ間のセルマップを自動特定
- 高度な対話型GUI、または、非グラフィカルな自動コマンドライン形式のモードオペレーション
- ライブラリ管理フローを合理化
- 新しいライブラリリリースとそれ以前のバージョンを比較し、認証するか拒否するかを素早く決定
- 品質保証チェックにより、新しいリリースに予期せぬ特性が含まれないことを確認
セルライブラリソリューションを提供
比較と検証
外部サプライヤのライブラリを認証するかライブラリモデルを社内で開発するかに関わらず、ライブラリの解析と検証は非常に重要です。データポイントが100万を超すライブラリを手動で解析、検証することは現実的ではありません。設計エンジニアやライブラリ認証チームはKronos Analyzerを使用することで、性能や面積、電力など設計に極めて重要な特性を含む複雑なセルライブラリを比較、検証できます。早期に検証を行うことによって時間が節約でき、設計の性能と効率が向上してシリコンとの相関性が高まります。
評価と認証

認証フロー
ライブラリ認証チームは設計開始前に、ファウンドリ、ライブラリベンダ、テクノロジ、フィーチャーの寸法、ライブラリのバージョンを決める必要があります。プロセスの利用可能性、歩留まり、企業関係などマクロの問題と、重要な性能問題の両方を考慮しなければなりません。Kronos Analyzerは、定量データを提供するとともにライブラリ間の相違をグラフで表現することができるため、ライブラリ認証チームは、十分な情報に基づいて正しい意思決定を行うことが可能です。
Kronos Analyzer独自のマッチング技術によってライブラリ認証チームは、数百にのぼるフルチップ設計フローの実行に伴う長い遅延を発生させることなく、幅広いオペレーション条件でライブラリを素早く評価できます。
解析と検証

検証フロー
設計エンジニアはKronos Analyzerを使用して、プロセスの変更がライブラリに与える影響と、ライブラリの変更が設計に与える影響を理解できます。例えば、プロセス変更が既存設計のセットアップ時間とホールド時間に与える影響を評価することによって、どのようなサインオフチェックが追加で必要になるかをすぐに判断できます。
また設計者は、さまざまなオペレーション条件と特別なサインオフコーナーでライブラリを評価し、PVTコーナー条件(Process、Voltage、Temperature)でのコンポーネントの性能を特定します。この情報は、マージンやオペレーション条件の設定におけるリスクとリターンのトレードオフを改善するうえで不可欠です。ライブラリ開発者は、既存のコンポーネントを調整し、新しいセルを既存のセルと比較して、変更が期待通りの効果を上げるかどうかを評価できます。加えてKronos Analyzerは、品質保証も提供し、新しいライブラリリリースが予期せぬ特性を含まないことを確認します。