メンター・グラフィックス、3Dフィールド・ソルバ技術を用いた
高速かつ高精度なRC抽出ツール、Calibre xACT 3Dを発表
2010年06月11日
主な機能:
- 決定論的なフィールド・ソルバにより28nm以降のノードで製造されるICに必要な高い抽出精度を提供
- 独自の実装方法により、精度の劣るルールベース手法に匹敵するTATを実現
- Calibre nmLVSおよびその他のCalibreツールと完全に統合された包括的な量産設計用ソリューション
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、決定論的フィールド・ソルバの高い精度、およびルールベースにおける従来の量産設計用抽出ツールの処理性能を併せ持つ高性能寄生RC抽出ツールとして、Calibre® xACT 3Dを発表しました。
「寄生抽出の精度は、先端ノードにおいてますます大きくなりつつある問題です。設計が性能仕様の目標に達するようにするには、誤差3%未満の抽出精度が必要です。しかしこの精度は、ツールが発揮できる処理速度の中で厳しいテープアウト・スケジュールに間に合わせて達成されなければなりません。メンター・グラフィックスのCalibre xACT 3Dは、このように相反する条件を満たしてくれます。」eSilicon、Vice President of Design Technology、Prasad Subramaniam氏は上記のように語っています。
「UMCのお客様は、45nm以降のプロセスで製造される複雑なデバイスの現実的なシミュレーションを行うためにリファレンス・レベルの抽出精度を求めています。同時に、高速なTATを維持するために、従来のフィールド・ソルバ・ソリューションよりも格段に高速な抽出ツールも必要としています。Calibre xACT 3Dは、他のフィールド・ソルバと比較して画期的な速度でリファレンス・レベルの精度を達成し、従来のルールベース、パターンベースのソリューションに匹敵する処理性能を提供することで、これらの要求に応えます。UMCはこの精度と処理性能の両立を高く評価しています。さらに、Calibre xACT 3DはCalibre nmLVSおよびCalibreフロー全体と完全に統合されており、UMCのお客様も簡単に導入することができます。その結果、UMCではCalibre xACT 3Dを社内のIP開発と、ファウンドリのお客様両方に対するリファレンス・サインオフ抽出ツールの1つとして採用しました。」UMC、Director of the IPDS Division、Stephen Fu氏は上記のように語っています。
「Calibre xACT 3Dは、高精度なトランジスタ・レベルの抽出に対する業界初の『妥協のない』ソリューションです。従来のフィールド・ソルバの性能の限界を打破する新しいアーキテクチャと、Calibre物理検証およびDFMフローへの完全な統合により、Calibre xACT 3Dは、お客様の設計サイクル要件に合ったリファレンス・レベルの精度を提供する高性能ツールです。」メンター・グラフィックス、Design-to-Silicon Division、Vice President and General Manager、Joseph Sawickiは上記のように語っています。
ルールベースの処理性能とフィールド・ソルバの精度
Calibre xACT 3Dは、誤差3%未満の真のフィールド・ソルバ抽出ソリューションを、低速なTATというペナルティなしに実現することにより、抽出精度と性能という従来のジレンマを解消します。高度なソフトウェア・アルゴリズムを用いた決定論的フィールド・ソルバを備え、従来のフィールド・ソルバから最大1桁上のスピードで寄生効果を高精度に計算します。さらに、Calibre xACT 3Dの導入はリニアにスケールアップできます。つまりユーザは複数のCPUを追加することにより、従来は精度の劣るルールベースの手法でしか得られなかった高速なTATを達成できるのです。Calibre xACT 3Dは、先端プロセスの各種効果やプロセスのばらつきを高精度かつ効率的にモデル化し、フルチップまたは選択したブロックおよびネットに対して、フラットまたは階層構造での処理を行います。モンテカルロ・ベースの手法を使用する他のフィールド・ソルバとは異なり、Calibre xACT 3Dエンジンは決定論的テクニックにより、トータルおよびカップリング・キャパシタンスに対して一貫した結果を生成し、モンテカルロ・アプローチで問題となりうる統計的特異値の問題がありません。
Calibre xACT 3Dは総合抽出ソリューションです。デバイスの分解、ジオメトリのプリプロセス、寄生モデリング、削減およびネットリスト作成などの各ステップを実行し、既存の検証およびシミュレーション・フローと完全な互換性があります。Calibre nmLVSと密接な連携が可能で、キャパシタンスの3Dフィールド・ソルバに加えて、レジスタンスおよび(オプションで)インダクタンス・モデリングのエンジンも含まれています。Calibre xACT 3Dは、既存のCalibre xRCおよびCalibre nmLVSルールデックをマイナーなアップデートを行うだけで再利用でき、他のCalibre製品と共通のCalibre結果データベースを使用するので、高い生産性と信頼性を維持できます。さらに、使い慣れたCalibreレイアウト・エディタGUI、デバッガ、ネットリスト生成ツールとも統合されています。必要に応じてCalibre xACT 3DとCalibre xRCを組み合わせて使用し、両方のツールの実行結果をCalibre結果データベースにロードすることも可能です。Calibre LFDおよびCalibre CMPAnalyzerといったCalibre DFM製品群とも統合されているため、Calibre xACT 3Dは、ばらつき解析向けに製造プロセスで発生するひずみを考慮するためのデータも提供することが可能で、モデリングの精度をさらに高めることができます。
提供時期
Calibre xACT 3Dは現在提供中です。詳細な情報についてはhttp://www.mentor.com/calibre-xactをご参照ください。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソ リューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品お よびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフ トウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpを ご覧ください。
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コーポレート・マーケティング部
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