技術文献
ADVance MSとCommLib SerDesを 利用したPCI Express 2.5Gbps SerDesの ビヘイビアモデル作成と検証方法

本稿では、PCI Express(PCIe)の2.5GHz SerDes PHYに含まれるPhysical Media Attachment(PMA)レイヤの送信側を例証とし、ADVance MS とCommLib SerDesライブラリを利用してトップダウン設計とボトムアップ検証を行う場合に必要なビヘイビアモデルの作成方法を具体的に説明します。
ADMS RFの概要(デジタルAGCループ)
本稿では、ADVance MS RF(以降、ADMS RFと呼ぶ)の概要について、このツールを使うことによりパフォーマンスと使いやすさの面で利点の大きいケースを例にとって紹介する。多くのデジタル通信システムには、タイトに統合されたRFおよびアナログ/ミックスシグナル、ならびにDSPファンクションが含まれており、そのRFキャリアのため従来の過渡解析には困難が伴った。ADMS RFはこのようなタイプの難しいシミュレーション向けに特に設計されたもので、ADVance MSの持つ優れた能力と、Eldo RFの備える変調定常アルゴリズムの効率性を利用している。
Bluetooth トランシーバの設計: 複雑なRF ミックスシグナルIC に対するトップダウン設計フローの適用
本稿では、低コスト、低消費電力の無線トランシーバであるBlueTraCの開発において直面した課題について述べる。この複雑なRFミックスシグナル ICの設計にまつわる課題を、トップダウン手法やミックスシグナル/ミックスモード手法、およびビヘイビア・モデリングを使っていかに効果的に解決できるかについて紹介する。これらの手法においては、メンター・グラフィックスの提供する設計フローをそのまま活用した。Spireaの提供する BlueTraCTMはBluetooth 1.1互換のClass 2無線トランシーバである。必要な全てのRFおよびアナログ機能に加えて、このチップには完全なデジタルGFSMモデルも含まれ、このチップを非常に複雑なミックスシグナル(MS)SoCにしている。SoCを構成する各ブロックは、ミックスシグナル用IEEE 1076.1標準モデリング言語であるVHDL-AMSが様々な詳細度および複雑さのレベルで使用された。これにより、トップレベルでの機能検証およびデバッグ、ならびに設計プロセス全体を通じてのサブシステムの詳細なシミュレーションが可能になった。本書では、設計の概念と得られた結果について、性能と精度の観点から説明する。また、スケマティック・ドリブン・レイアウトとプログラマブル・デバイス・ジェネレータを使ったトップダウン方式のカスタム・フィジカル設計フローについても紹介する。
Eldo RF によるパワーアンプのシミュレーション(ACPR)
本稿は、Eldo RFを使った、RF回路ブロック(パワーアンプ等)をデジタル変調信号で駆動した場合に生じる複雑な現象であるスペクトラル・リグロース(Spectral Regrowth)を解析する方法について説明する。スペクトラル・リグロース現象の標準的指標としては、ACPR(Adjacent Channel Power Ratio)が使用される。 ACPRの測定には、現実的なデジタル変調信号の解析を効果的に行うことのできるEldo RFのModulated SST解析(以下Mod SST)を使用した。ACPRを2トーン・テストで見積もることはかなり困難である。実際、2トーン定常解析では粗い近似が必要となり、このような手法で得られたACPRの結果の信頼性には疑問が残る。ACPRを予測するには、現実的なデジタル変調信号を使ったModSST解析の方が格段に高精度な手法である。 本書では、パワーアンプを解析するためのシミュレーションのセットアップ、ゲインとSパラメータの抽出、大信号動作(圧縮)の判定、そして最終的にACPRを予測する方法について説明する。シミュレーションをわかりやすくするため、ネットリストの例も示されている。