Calibre Auto-Waiver

Calibre Auto-Waiverは、DRC時の疑似エラーを自動的に認識し除去します。検証プロセスにかかる時間と労力の無駄を省くだけでなく、あらゆるDRC実行ですべての疑似エラー情報が正確に処理されるように保証します。設計検証時間を短縮すると同時に結果品質を改善することで、競合他社に対しての市場競争力が得られます。

Calibre Auto-Waiverは、外部IPの疑似デザインルール違反を自動的に認識して除去し、エラーの不要なデバッグをなくすとともに、フルチップ検証時にすべての疑似エラーが適切に識別されるようにします。

特長と利点

Calibre Auto-Waiverの特長

  • DRC時に疑似エラーを自動除去
  • 正確で一貫した疑似エラー処理
  • 標準化された監査可能な疑似エラーレコード
  • 既存の業界標準形式とツールを使用

デバッグ時間の短縮

Calibre nmDRCの実行時に、真のDRCエラーと疑似エラーを自動的に区別します。不要なデバッグをなくすことで、検証時間を大幅に削減できます。

疑似エラーを一回の除去で永久に除去

疑似エラーとそれに関連するテキストをそのエラーが含まれるジオメトリレイヤ上に永続的に保存し、疑似エラーレコードを標準的な形で一貫して提供します。この疑似エラーレコードによって、DRC時に疑似エラーを自動除去できるだけでなく、複数の設計とプロセスを対象とした履歴的な疑似エラー解析も実行できます。

信頼性の高い結果

Calibre Auto-Waiverの疑似エラー自動識別/除去プロセスは各ルールデック認証の一部であるため、常にCalibreサインオフ品質の結果が得られることがわかっています。

生産性の向上

Calibre Auto-Waiverでは、元のエラー情報を使用しないため、IPプロバイダが同じ疑似エラーについて顧客に繰り返し説明したり、疑似エラーについて再度検討したりすることに気を遣う必要がありません。疑似エラー情報は、IP設計自体に永続的に埋め込まれます。現在では、DRCの結果から疑似エラーが自動的に除去されることは明らかであるため、これまで疑似エラーのデバッグやIPプロバイダとの協議に要した時間を節約できるため、IPユーザが外部のIPを自信を持って実装できるようになりました。余った時間を検証サイクルの短縮や製品品質の向上に活かすことができます。

ハイライト

正確で一貫したIP疑似エラー処理

これまで疑似エラー管理は大半が手動プロセスであったため、しばしばIP設計者とファウンドリ間で協議済みの疑似エラーがフルチップでチェックしたときに再びエラーとして出現してしまうことがありました。これらは他のDRC違反と区別がつかないため、デバッグを一からやり直す必要がありました。これが生産性低下の要因として、検証時間を無駄に長引かせています。

レイアウトの状況に応じて変化する疑似エラーは、ファウンドリが定義したパターンマッチング条件を通じて識別されます。

Calibre Auto-Waiverは、業界標準のGDSIIまたはOASISレイアウト形式を使用して、疑似エラーを記述します。IP設計者がIPレイアウトを検証するときに、ファウンドリによって除外されたエラー結果を元のIPセルに保存できます。Calibre Auto-Waiverは、疑似エラー情報をIPに埋め込むことで、疑似エラーの詳細が標準フォーマットで常にIP内に残るようにしています。その後、疑似エラー情報が埋め込まれたIPを含むチップに対してDRCを実行すると、Calibre nmDRCが自動的に疑似エラーを認識して、真のDRCエラーとは区別します。

疑似エラー隔離プロセスは、対象の製造プロセスのルールデック認証の一部として十分に検証されているため、Calibreの結果は信頼することができます。Calibre Auto-Waiverは、疑似エラーが階層内のどこにどのように出現するかに関係なく、DRC出力からすべてのIP疑似エラーを自動的かつ正確に削除します。検証プロセスにおける無駄な時間と労力をなくすだけでなく、あらゆるDRC実行ですべての疑似エラー情報が正確に処理されるように保証します。

完全な疑似エラーレポート

DRCレポートにはすべての疑似エラーがリストされるので、最終的なレビューと監査の際に確認できます。Calibre Auto-Waiverは、検出された疑似エラーの結果に加え、DRCで見逃された疑似エラーの場所もレポートします。

設計パターンの形状によっては除去されるべきエラーが単独で生成されることがあります。また、最終エラー結果から除外するに至らないぎりぎりの疑似エラーもあります。

Calibre Auto-Waiverは、真のエラー、未使用の疑似エラー、除外された疑似エラーにグループ化してDRC違反を表示します。

未使用の疑似エラーのジオメトリを調べると、配置状況によってエラーが解消されるのはどういうタイプが多いのかを把握できます。疑似エラーとして除外された結果のリストと「未使用」の疑似エラーのリストは、インテグレーション設計者が疑似エラー管理の履歴を記録するために必要なドキュメントとなります。

設計検証時間を短縮すると同時に結果品質を改善することで、常に競合他社に対しての競争力が得られます。

Calibre Auto-Waiverの詳細

お客様の声

 

「TSMCのお客様は、Calibre Automatic Waiversによって、誤って真のエラーを除外してしまうことなく、デバッグ時間を大幅に短縮できました。Calibreソリューションは、従来のアプローチと異なり、ユーザに重い負荷をかけずに、セル階層内の疑似エラーを正確に捕捉します。」

TSMC、Design Infrastructure Marketing、Senior DirectorのS.T. Juang氏

 

「疑似エラー情報を直接IPデータセットに組み込むことで、IPをどこで使用してもその情報を使用できるようになりました。設計者がこれまで疑似DRC違反の検討に費やしていたデバッグ時間の無駄を減らすだけでなく、ファウンドリチームも、具体的なDRCルールに対してどの結果が除外されたかを即座に正確に把握できます。このため、コミュニケーション効率が上がり、問題を迅速に解決できるようになりました。」

Microchip Technologies、CAD Director、Mark Judiscak氏

 

Automatic Waivers:ユーザ事例紹介

 

Media Tekでは、現在、Calibre Automatic Waiversソリューションを使用して、承認した時点で疑似エラーを効率良く捕捉しています。これにより、DRC違反を自動的かつ正確にDRC結果から除去できるため、デバッグ時間が大幅に短縮されています。

 

事例内で掲載した社名、部署名、役職名、氏名などは、事例発表当時のものです。