メンター・グラフィックス、
PADSプリント基板製品開発プラットフォームを拡張し、
高度なAMS解析およびハイスピード解析機能を提供

2016年07月14日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、PADS®プリント基板(PCB)製品開発プラットフォームの最新アドオンオプションを発表しました。アナログ/ミックスシグナル(AMS)設計とハイスピード設計の解析ツールが新たに追加され、ミックスシグナル設計、DDR実装、設計の電気的サインオフにまつわる設計課題に対処できるようになりました。今回発表するPADS AMS Design Suite、PADS AMS Cloud、PADS HyperLynx® DRC、PADS HyperLynx DDRの各製品はいずれもリーズナブルな価格でありながら高い統合性を備えており、プロトタイプと設計リスピンを軽減し、設計プロセスの合理化と回路性能目標の達成を支援します。先日発表したばかりのパワーインテグリティ(PI)解析オプションであるPADS HyperLynx DC Dropと熱解析オプションであるPADS FloTHERM® XTを含め、PADSのさらなる拡張により、これまで通常のPCB市場では利用できなかった技術をエンジニアに提供できるようになりました。

Furaxa, Inc.、President、Joel Libove博士は、以下のように述べています。「要件の高度化に伴って製品開発がますます難しくなってきました。複雑な製品の製造に欠かせないシミュレーション技術へのアクセスを可能にするPADSの新製品のおかげで、機能、価格、納期のすべての面で市場の期待に応えることができます。」

AMS設計
今日、アナログ回路はほとんどの電子製品に使用されており、システム全体を俯瞰した設計と検証を必要とすることから、AMS回路のシミュレーションは製品開発のなかでも特に重要です。メンター・グラフィックスはこうしたニーズに応えるため、新製品のPADS AMS CloudをすべてのPADSユーザに無料で提供します。PADS AMS Cloudは、回路探索/シミュレーションのためのクラウド環境とユーザコミュニティで構成されています。専門性や経験値の異なる多様なユーザが、設計データやモデルを公開およびダウンロードできるオンラインのコラボレーション環境を介して、アナログ設計、ミックスシグナル設計、異種技術の混合設計を作成および共有できます。PADSユーザだけが得られるメリットとして、PADS AMS Cloudで設計した回路をPADS AMS Design Suiteのデスクトップ環境に直接インポートする機能もあります。高度な解析を実行し、PCB設計フローを遂行するために手作業で回路を入力しなおす必要はありません。PADS AMS Cloudはwww.pads.com/amscloudから提供予定です。

PADS AMS Design Suiteは、業界でも珍しい真の意味での完全な設計開発ソリューションであり、AMS回路とデジタル回路を単一環境で設計、シミュレーションできます。VHDL-AMSの強みと柔軟性を活かしたアナログ回路シミュレーション(IEEE標準。強力なSPICEベースのシミュレーションエンジンを併用)と、HyperLynxによるトポロジ探索の両方を1つの回路図入力セッションから起動できます。標準的なAMSシミュレーション解析(DCバイアス/タイムドメイン/周波数ドメインシミュレーション)を超えた拡張機能として、マルチに実行できるパラメトリックスイープ解析、モンテカルロ解析、ワーストケース解析など、エンジニアの個別ニーズに応える解析機能を標準装備しています。

PADSアナログ/ミックスシグナル設計の主な特長

  • 回路設計(部品データ管理、制約定義、バリアント機能を含む)、アナログ回路シミュレーション、PADS HyperLynxプリレイアウト解析を単一環境で実行
  • 回路の電子的要素と電気機械的要素の両方をシームレスかつ高精度に表現
  • 実環境でのばらつきを考慮した回路検証と最適化のためのコア機能を搭載

DDRシミュレーション
DDRメモリは電子設計の至るところに採用されつつあり、最近では市場でも珍しくなくなってきました。PADS HyperLynx DDRオプションは、PADSにDDRシミュレーションを統合するリーズナブルで使いやすい環境で、DDRxに特化したシグナルインテグリティ(SI)とタイミング問題を素早く特定、解決します。

PADS HyperLynx DDRの主な機能

  • SIの問題(オーバーシュート/アンダーシュート、リンギング)とタイミングの問題(セットアップ/ホールド時間、負荷軽減、スキュー、データバスマージン)の特定と解消
  • 簡単なセットアップでバス全体を自動でシミュレーション。DDRウィザードによる結果レポート機能も付属
  • 効率的な要約レポートでインタフェース全体に対するパス/フェイル判断
  • HTML形式のレポートによる設計ドキュメント化とWebベースの結果公開機能

電気的DRC、妥当性検証、サインオフ
PADS HyperLynx DRCは、エンジニア自身による電気的DRCを可能にし、設計の完全性と基板性能に影響するルール違反を特定できることから、電気的サインオフのプロセスを加速させます。事前定義されたルールを使用し、大規模設計であっても、トレースが横切っているボイドや参照プレーンが変わってしまうトレースといった問題を素早く特定します。電気的DRC機能が内蔵されており、PCB設計の電気特性が正しいことをエンジニアが確認した上で製造に引き渡すことができます。

PADS HyperLynx DRCの主な機能

  • ルールベースのアプローチにより、非CAD制約条件に対するチェック結果を素早く簡単に確認
  • EMI、SI、PIを短時間でチェック可能。事前に面倒な設定は不要
  • PADS PCB製品との統合により、違反の容易な識別と視覚的な結果表示

「PCB設計の課題は、プロジェクトベースの一般的なものであったとしても、エンタープライズレベル同様に深刻です。メンター・グラフィックスの使命は、最も複雑な設計に挑むための競争優位性を顧客が獲得できるようにすることです。電子機器の熱解析ツールと電圧降下解析ツールを加えたPADSに、アナログ/ミックスシグナル解析、DDRxシミュレーション、DRC解析の各種機能が今回新たに追加されたことで、従来、一般的なPCB市場では手の届かなかった技術を電気設計者が活用できるようになりました。PADSを使用することで、複雑化する製品の開発を概念設計から製造まで自信を持って進められるようになるでしょう。」メンター・グラフィックス、Board Systems Division、Vice President and General Manager、AJ Incorvaiaは、上記のように述べています。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、昨年度売上高としておよそ11.8億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

 

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