メンター、業界初となるSerDesインタフェース向けに
自動インテリジェントチャネル抽出機能を備えた
HyperLynxソリューションを発表

2018年03月14日

メンター,シーメンス・ビジネス(以下メンター)は、完全に自動化されたエンドツーエンドのシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)チャネルバリデーション機能を業界で初めて提供する、高性能設計向けHyperLynx®プリント回路基板(PCB)シミュレーション技術を新たに発表しました。今日の高度な電子機器製品が設計意図通りに動作することを確実なものとするには、インテリジェントな高速設計ツールが必要です。50 Gbpsの信号速度が一般的になり、イーサネットのようなプロトコルが帯域幅を400 Gbpsまで押し上げるなか、従来型の方法では力不足です。今回発表するソリューションは、自動車、ネットワーキング、データセンター、テレコム、IoT/クラウドベースの製品といった超高速性能が要求される業界にとって非常に重要です。

SerDesとは、PCI Express(PCIe)のように高帯域幅が必要な場所で使用されるインタフェースのことを指します。しかし、今日のハードウェアエンジニアには、これらのインタフェースプロトコルの詳細なシグナルインテグリティ要件を十分に理解する時間がなく、シグナルインテグリティ(SI)および3D EMエキスパートからの助言を得る機会も限られています。今回新たにリリースしたHyperLynxは、ツール自体に組み込まれ、プロトコルに特化したチャネルコンプライアンスを提供する業界初のPCB SerDesインタフェース向け完全自動検証ツールです。これには、ブレークアウトやビアのような不均一な構造の設計やレイアウト最適化のための3Dエクスプローラ機能が含まれています。

メンターの顧客であるSintecsは、オランダに拠点を置く電子設計サービス(EDS)会社で、複雑なボード設計と解析を専門としています。同社は、ヨーロッパからの資金提供を受け、ディスパッチ処理機能と高速リンクで接続されたメモリリソースを備えた「ボックス内のデータセンター」というまったく新しいコンセプトを実現するマルチボードdReDBox(dredbox.eu)を開発しました。HyperLynx DDRx Wizardと新たに加わったSerDes Compliance Wizardを使用することで、Sintecsは、製品のDDR4(2666 MT/sで動作)と多くのPCIe3インタフェースの業界標準のコンプライアンスメトリックを満たした物理的実装の収束に利用可能な設計ペースをすばやく探求できました。この新しいHyperLynxインテリジェントチャネル抽出ツールは、チャンネル分解とモデリングの設計作業全体を自動化し、SerDesインタフェース設計スケジュールの短縮を支援しました。自動チャンネル抽出は、Sintecsが従来採っていた、3D全波ソルバエキスパートが各チャンネルの不連続をモデル化するために時間を必要としたマニュアル方法よりも大幅に高速でした。

「Sintecsは、HyperLynxを用いることで、dLDBoxプロジェクトのための高速DDR4およびPCIe SerDesインタフェースの『初回正解』実装に成功しました。Sintecsの仕事の仕方が一転し、ハードウェア設計者やSIエンジニアは、SerDes Compliance Wizardを使用して、インタフェース設計の最適化や最終的なインタフェース準拠検証中に迅速に反復処理を行うことができるようになりました。」Sintecs BV、Managing Director、Hans Klos氏は、上記のように述べています。

プロトコル固有のチャネルコンプライアンス
ハードウェアエンジニアは、新しくリリースされたHyperLynxを使用することで、プロトコル固有のコンプライアンスチェックを簡単に実行できます。このツールには、PCIe Gen3/4、USB 3.1、イーサネットおよびOptical Implementers Forum(OIF)向けのCOMベースの技術に関するプロトコルの専門知識が組み込まれており、エンジニアは、プロトコルアーキテクチャと制約に基づいて、等化最適化(CTLE、FFE、DFE)を簡単に実行できます。

「高速シリアルリンクでのデータレートが増加するにつれて、プロトコルのレンジに収まるイコライゼーション設定により制限される許容ビット誤り率のチャネルを設計するには、より高度な専門知識が必要となります。メンターの新しい自動チャネルアナライザは、あなたの肩にエキスパートがいるようなものです。サインオフ前にデザイン解析を実行することで、多くの材料やビア、伝送線の問題を事前に認識し、最終デザインに混入することを未然に防ぎます。さらに、最終チャンネルでは、プロトコルの制約を満たす最適化されたイコライゼーション設定を推奨してくれます。これらの革新は、すべてのハードウェアエンジニアの安眠に役立ちます。」Signal Integrity AcademyのDirectorであり、Teledyne LeCroy Front Range Signal Integrity LabのDirectorを務めるEric Bogatin氏は、上記のように述べています。

HyperLynx 3D Explorer
3D Explorer機能は、チャネル構造の設計とレイアウト前の最適化を実現します。テンプレートベースの3D構造合成は、差動ペア、BGAブレークアウト、ビア構成、直列ブロッキングコンデンサなどに役立ちます。

自動SerDesチャンネル検証機能を備えた新しいHyperLynxリリースは、2018年2月末から出荷されています。製品情報については、http://www.mentorg.co.jp/pcb/xpedition/simulate-si/serdes/ご覧ください。

Mentor Graphics Corporation, a Siemens business(以下メンター)は、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンターについての詳しい情報は、こちらからご覧いただけます: www.mentorg.co.jp

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