技術文献
AUTOSAR開発とラウンドトリップ・エンジニアリング
信頼性を実現する5つのステップ
本稿では、MathWorksのMATLAB、Simulink、Embedded Coder、そしてメンター・グラフィックスのAUTOSARオーサリングツールであるVolcano Vehicle Systems Architect(VSA)を紹介し、アーキテクチャ設計環境とモデルベース設計環境における情報のやり取りと相互運用性について、5つのステップに分けて解説します。
その他の技術文献
AUTOSARの電気設計ツール支援:ECUリソース・テンプレートを使用したハーネス設計へのインタフェースの例
AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)は近年、自動車業界におけるソフトウェア・アーキテクチャ記述の標準としての地位を確立しています。AUTOSAR本来の目的から視野を拡大し、「仮想機能バス」というコンセプトを導入することによって、ユーザはAUTOSARメソドロジを利用して総合的なEE設計アプローチで開発できるため、自動車電装アーキテクチャの開発に一貫性をもたらすことができます。この結果、電気的関連のあるモデル資産を使って論理設計を行ったうえで、最終的にワイヤ・ハーネスを生成することができます。
AUTOSARの主目的はソフトウェア開発、そして自動車アプリケーションの電子制御ユニット(ECU)構成を決定することです。AUTOSARメソドロジが定義するメタモデルには、メソドロジの特定部分をカバーする一連のテンプレートが含まれています。本稿では主に、「ECUリソース・テンプレート」を使用する設計アプローチについて紹介します。この場合、AUTOSARモデル内の電気的関連を持つモデル資産を使って、再帰的で高度に自動化されたプロセスを実行し、アーキテクチャの開発と評価を行うことができます。同時に、適切なインタフェースを導入し、非常に多岐にわたる開発分野のツールを組み合わせて効率性と一貫性を両立することができます。
AUTOSAR開発の鍵となるラウンドトリップ・エンジニアリング
AUTOSARは7年の開発期間を経てついに、本格的な生産体制が整いました。AUTOSARベースの開発プロセスでは数々の多彩なツールが利用されており、ツールどうしのスムーズな連携が非常に重要視されています。本稿では、ツールの相互運用性にとってラウンドトリップ・エンジニアリングが必要不可欠な理由について、メンター・グラフィックスとMathWorksが例をまじえてご紹介します。自動車業界に携わるエンジニアにとって、ラウンドトリップ・エンジニアリングは反復型開発プロセスを進めるうえで欠かせない手法となっています。