News and Views 2005 Summer

[NEW PRODUCTS] Functional Verification

ベリフィケーション・プラットフォームQuesta

メンター・グラフィックスは、新しい検証製品プラットフォームのQuestaを発表しました。 Questaは、テストベンチ自動生成、カバレッジ・ドリブン検証(CDV)、アサーション・ベース検証(ABV)、トランザクション・レベル・モデリング(TLM)をサポートする業界唯一の検証プラットフォームで、どのような検証フローに対しても製品の品質を向上し、検証の生産性および予測性を改善します。

Questaの構成と特長

  Questa製品群として今回、QuestaSimという新しいシミュレーション技術をコアにした、Questa Advanced Functional Verification(AFV)とQuesta SystemVerilog(SV)の2つの新製品がリリースされました。Questa-AFVはMixed-HDLにSystemVerilog、 SystemC、そしてPSLを加えた先進の検証環境、Questa -SVは業界で唯一SystemVerilogをフルサポートする検証環境です。ModelSimとの違いは、まさしくシミュレーションとベリフィケーションの違いに相当します。シミュレーションは与えられたデザインとテストベンチに対し、イベント・スケジュールのアルゴリズムに従い、デザインがどのような振舞いをしたかを提示します。シミュレーション結果が正しいか正しくないかの判断はユーザに任されています。ユーザはおおまかな期待値をあらかじめ知っており、その期待とシミュレーション結果とを比較することで検証します。一方でベリフィケーションは、正しい振舞いをしているかどうか、何か不具合を持った振舞いをしていないかどうかを提示することが目的です。この仕組みを作るためにアサーションを挿入します。つまりアサーションは非常にローカライズされた期待値であると言えます。シミュレーションで使用される期待値とは異なり、デザイン中の多くのポイントでの観測が可能になるため、その結果が最終出力段に伝播されるのを待つことなく、正しい、正しくないという情報を提示します。さらにシミュレーションにおける期待値とは異なり、そのモジュールが再利用される場合には、挿入されたアサーションも再利用されるというメリットもあります。QuestaSimは、このようなアサーションを使用した検証手法に対応する目的で開発されています。

サポートする検証手法

QuestaSimでサポートする検証手法は、下記の通りです。

  • ABV(Assertion Based Verification)
  • CDV(Coverage Driven Verification)
  • CRT(Constrained Random Test)
  • TLM(Transaction Level Modeling)

ABVはバグ発見とバグの修正を容易にし、CDVは完全なるテストへの指標となります。またTLMによりテストの抽象度を上げ、ランダム化手法と組合せることにより、少ない記述でより多くのテストを可能にします。このような手法をサポートするため、アサーション・エンジン、ファンクショナル・カバレッジ・エンジン、ランダムパターン生成用コンストレインツ・ソルバーを新しく開発し、シミュレーション・カーネルに統合しました。これらの機能は SystemVerilogをサポートするためには必須であり、シングル・カーネルに統合してこそ、デザインと検証のすべてを単言語で網羅する SystemVerilogの威力が発揮されます。

スケーラブルな検証

 Questaプラットフォームは、他のメンター・グラフィックスの製品と統合することで、特定の設計手法に対応したカスタム・ソリューションを構築できます。Questaにより、ハードウェア設計者および検証エンジニアは組込みソフトウェア・ブロックを検証環境の一部として取り入れることができます。 Questa HDL_Linkはシミュレーションを高速化し、Questa TBXはソフトウェア・テストベンチならびにトランザクションベース手法を高速化します。アナログならびにミックスシグナル・アプリケーションに対しては、ADVance MSを使用することにより複数の設計ドメインの検証が可能となり、最高の精度とパフォーマンスを実現します。

【追記】

メンター・グラフィックス・ジャパンでは、アサーション入門セミナー、SystemVerilogによるテストベンチセミナーなど、検証に関する様々なセミナーを東京(品川オフィス)および大阪にて開催しています。またセミナーに参加された方には検証相談窓口を用意し、セミナー後の様々なフォローアップも行っています。Questaおよび0-In製品群は、今日から使い始めることができる検証環境です。先進の検証環境をいち早く取り入れ、皆様の製品開発の品質向上、市場投入までの期間短縮にお役立てください。