メンター・グラフィックス、
Nucleus SafetyCert RTOSによる安全認証を発表

2015年04月07日

産業機器、医療デバイス、航空機システムの安全/信頼性基準に適合

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、組込みデバイスの次世代型高性能アプリケーション向け最新リアルタイムOS(RTOS)として、産業、医療、航空機システムが求める安全/信頼性基準に適合するNucleus® SafetyCert™を発表しました。

30億台以上の組込みデバイスでの搭載実績を持ち、高い性能とスケーラビリティを誇るNucleus RTOSは、セーフティクリティカルなソフトウェアの認証を手掛ける大手独立機関であるVerocel, Inc.(以下Verocel)より認証を受けました。IEC 61508 SIL 3、IEC 62304 Class C、RTCA DO-178C Level Aといった機能安全規格に準拠したデバイスを開発しているメーカーは、安全関連ソフトウェアの設計にNucleus SafetyCertを用いることで、厳格な認証要件を満たすことができます。

高信頼性ソフトウェアを組み込んだセーフティクリティカルなデバイスの増加に加え、規制当局の審査が厳しさを増す中、ソフトウェア開発メーカーに対する要求が強まっています。安全認証にかかるコストは急騰し、ミッションクリティカルなデバイス向けのソフトウェアは、より多くの接続コンポーネント、ミドルウェア、リッチGUIに対応するために一層複雑化しています。Nucleus SafetyCertは、スペースパーティショニング、ランタイムライブラリ、接続性、ネットワーク、データストレージなどの各種プロセスモデルをサポートし、安全認証を受けたNucleus RTOS、および連携するSourcery CodeBench統合開発環境(IDE)を含む費用対効果の高い安全認証向けソリューションです。

Nucleus SafetyCertは、国際電気標準会議(IEC)の定める産業機器向け機能安全規格IEC 61508と医療機器向け機能安全規格IEC 62304、航空デバイス向け安全規格DO-178Cの各最高安全レベルを満たした安全関連ソフトウェアの開発に使用することを目的として、設計、検証、実証されました。規格認証プロセスの通過に欠かせない完全な認証パッケージを準備できるため、ソフトウェア開発メーカーにとってのリスクを低減します。

セーフティクリティカル機能と通常機能の混在
コスト削減の要請に応えるため、セーフティクリティカルなアプリケーションとそれ以外のアプリ—ケーションを機能的に統合する必要に迫られています。ハードウェアモジュールを別々にして、安全認証済みのアプリケーションを他のアプリケーションと隔離する従来型アプローチには、BOM(部品表)コスト、重量、熱と電気の消費量の増加など、いくつもの難点があります。最新の高性能プロセッサであれば、これらのコンポーネントを1つのシステム上に統合できまです。認証済みのプロセスモデルを使用可能なNucleus SafetyCertは、セーフティクリティカルなアーキテクチャとそれ以外のアーキテクチャの両方を1つのチップ上に配置する最新プロセッサをサポートする軽量ソリューションです。

Nucleus SafetyCertのメモリ管理ユニットは、メモリを仮想化していません。セーフティクリティカルなコンポーネントとそうでないコンポーネントを同じプロセッサまたはSoC上に共存させた場合でも、サーフティクリティカルな認証済みアプリケーションを安全に隔離するスペースパーティショニング方式によって、オーバーヘッドを小さく抑えます。IEC 61508やIEC 62304の安全規格の認証対象をセーフティクリティカルなコンポーネントに限定することで、認証コストの削減が図れます。

Verocelは、航空、原子力、鉄道など安全が最重要視される業界で使用されるソフトウェアを認証する世界的独立機関です。既存のソフトウェア製品がDO-178 B/C要件を満たしているかを確認するためのリバースエンジニアリングの分野でFAAガイダンスの策定を支援しており、こうした安全規格認定書類の評価と作成の分野で実績あるエキスパートです。同社にてPresident and CEOを務めるGeorge Romanski氏は、以下のように述べています。「Verocelでは、Nucleus SafetyCertのコードを徹底的にレビュー、解析、テストしました。また、ライフサイクルアーチファクトを相互に関連付けた完全なトレーサビリティも確認できました。Nucleus SafetyCertのプロセスモデルは、パーティショニングによってメモリスペースを保護できるので、セーフティクリティカルな機能とそれ以外の機能を混在させたシステムやセーフティクリティカルな組込みアプリケーションなど、より高い信頼性が求められるソフトウェアの開発にも利用できます。」

「メンター・グラフィックスの使命は、信頼性の高い実証済みの組込みソリューションを提供することで、顧客のリスクを低減し、生産性を高めることです。業界で最も幅広い搭載実績を誇るRTOSのNucleusがVerocelの厳格な認証を受けたことで、Nucleusユーザはセーフティクリティカルなアプリケーションをより自信をもって開発できるようになるでしょう。」メンター・グラフィックス、組込みシステム事業部、General Manager of Runtime Solutions、Scot Morrisonは、上記のように述べています。

メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部について
メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部は、自動車、産業機器、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。商用利用およびカスタマイズ可能なLinux®ベースのソリューションとして業界をリードするSourcery CodeBenchとMentor Embedded Linuxは、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステムの開発を支援します。Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。詳しい情報は、www.mentorg.co.jp/embeddedをご覧ください。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用しています。Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

 

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