メンター・グラフィックス、組込みIoTデバイスの接続性を実現する
Nucleus RTOSを発表

2015年05月11日

IoTの接続性とミドルウェアをサポート

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、組込みコネクテッドデバイスの次世代高性能アプリケーションに対応するMentor® Embedded Nucleus®リアルタイムOS(RTOS)を発表しました。今回のリリースでは、ARM® Cortex®-Mファミリ向けのNucleus RTOSプロセスモデルを拡張し、DLL(Dynamic Linking and Loading: 動的リンクおよびローディング)機能を追加しました。クラウドサービスを介して、Cortex-MベースのIoT(Internet of Things: モノのインターネット)エンドポイントを再構成、アップデート、プロビジョニングできるようになり、ミッションクリティカルな環境下で稼働中のシステムであっても、組込みシステム開発者がアプリケーションソフトウェアを動的に変更し、アプリケーションを常に更新しておくことが可能です。Nucleusは、IoT化の進む今日のコネクテッドデバイスの機能実現に向けて、IoTミドルウェア、スケーラブルなフットプリント、電力管理、セキュリティなどを提供する包括的なRTOSソリューションです。

軽量なNucleusプロセスモデルは、Cortex-M0+、Cortex-M3、Cortex-M4プロセッサコアに搭載可能なMPU(メモリ保護ユニット)を利用しメモリに保護領域を指定することで、システム稼働開始時だけでなく、稼働中であってもアプリケーションを動的にロード/アンロードできます。Nucleusの最新リリースはまた、DTLS(Datagram Transport Layer Security)でセキュリティを確保したCoAP(Constrained Application Protocol)を利用でき、Wi-FiとBluetoothのワイヤレス接続のコンボソリューションとしてテキサス・インスツルメンツ(TI)のWiLink 8モジュールもサポートしています。

Nucleusプロセスモデル: IoT機器のアプリケーションを動的にリンク/ロード
機能豊富なアプリケーションを実装したスマートIoT機器の増加とクラウドサービスの普及を受け、組込みIoTソフトウェア開発者には新しい課題が課せられています。それは、ウェアラブル端末、ポータブル医療用機器、エネルギー管理システムなど、多くのスマートコネクテッドデバイスに採用されるCortex-Mファミリベースの限られたシステムリソースです。IoTシステムはメモリにも制約があるため、多岐にわたるサービスに対応するようすべてのソフトウェアを単一アプリケーションとしてロードした状態で出荷することは不可能です。必要なアプリケーションを必要なときに実行できるだけでなく、不要になったアプリケーションを削除してメモリを解放できなければなりません。また、メモリを節約するために大容量アプリケーションを小さなアルゴリズムに分割してモジュールとして順列にロードすることができるか、あるいはアプリケーションのアップグレードと新規モジュールのロードにクラウドサービスを利用できるソフトウェア管理機能があるかといった点も重視されます。Nucleusは、Cortex-Mファミリのコアに搭載可能なMPUを用いて保護領域を指定し、動的にリンク/ロードするソフトウェアモジュールを隔離します。Nucleusのプロセスモデルであれば、システムメモリからソフトウェアをロードするだけでなく、システムのアップグレード、デバイスのプロビジョニング、有償ソフトウェアの利用にクラウドサービスを利用することも可能です。

Nucleusの接続性: TI WiLink 8モジュールのサポート
今日の複雑なIoT機器はいくつものワイヤレス接続に対応していることから、単一デバイス上に複数のワイヤレス接続プロトコルを統合できるソリューションの必要性が高まっています。IoT機器で求められる高性能ワイヤレス通信を可能にするために、Nucleusは、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドのスループット、Wi-Fi 802.11通信、BluetoothとBluetooth Low Energy(Bluetooth LE)のデュアルモード対応といった特長を備えたテキサス・インスツルメンツ(以下TI)のWiLink 8コンボソリューションをサポートします。Nucleusの電力管理フレームワーク(Power Management Framework)は、低消費電力のWiLink 8モジュールを利用して消費電力の最適化とバッテリ長寿命化を図ります。医療/産業分野のIoTデバイスにこの電力管理フレームワークを活用し、最新のセキュリティプロトコルに基づくことで、単一チップ上に複数のワイヤレス通信モードを統合させた新たなコネクテッドデバイスの商品化を可能にします。

Nucleus IoTミドルウェア: Constrained Application Protocol(CoAP)
IoT機器には、最新のIPプロトコルでありつつ少ない消費電力でクラウドサービスにアクセスできるインタフェースが必要です。Nucleusは、限られた消費電力やシステムリソースでクラウドサービスへのアクセスが求められるIoTノードにCoAPで接続します。セキュリティを確保するDTSLとデータ送受信のUDP over IPの両方のIP標準に準拠したRESTfulベースのフレームワークによって、クラウドサービスをより効率的に活用します。

「プロセスモデル対応のNucleus RTOSにより、リソースの限られたIoT機器のソフトウェアをクラウド経由でプロビジョニング/アップグレードできるため、開発者はTIのWiLink 8コンボ通信ソリューションの優れた機能を最大限まで活用できます。ソフトウェアの動的なリンクとロードはメモリの有効利用を可能にするとともに、機能豊富な次世代型コネクテッドデバイスの開発への扉を開いてくれるでしょう。」TI、Wireless Connectivity Solutions、Business Line Manager、Eran Zigman氏は、上記のように述べています。

メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部について
メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部は、自動車、産業機器、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。商用利用およびカスタマイズ可能なLinux®ベースのソリューションとして業界をリードするSourcery CodeBenchとMentor Embedded Linuxは、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステムの開発を支援します。Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。詳しい情報は、www.mentorg.co.jp/embeddedをご覧ください。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用しています。Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

 

組込みソフトウェアについて

 

本件に関するお問合わせ

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
マーケティング部
エリソン 有理
E-mail: yuri_ellison@mentor.com