メンター・グラフィックス、IoTおよび組込み
コネクテッドデバイスに最適な
Nucleus RTOSの最新版を発表

2015年10月28日

ARM TrustZone、6LoWPAN IoTミドルウェア、ローパワーワイヤレス接続を
サポート

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、IoT(Internet of Things: モノのインターネット)および組込みコネクテッドデバイス向けのリアルタイムOS(RTOS)であるMentor® Embedded Nucleus® RTOSの最新版を発表しました。最新のNucleus RTOSは、ARM® Cortex®-AプロセッサのTrustZone®を使用した安全でセキュアなアプリケーションの開発を支援します。ARM TrustZoneテクノロジは、プロセッサをパーティション分割することでハードウェアリソースとソフトウェアを隔離するシステムアプローチを提供し、各種攻撃からソフトウェアを守る「セキュア」ワールドの構築を支援します。

非セキュアアプリケーションは、隔離されていない「ノーマル」ワールドのドメインで実行され、セキュアワールドで実行されるアプリケーションに影響を及ぼしません。安全性とセキュリティ要件のあるデバイスは、信頼性が担保された環境に実装されたNucleus RTOS上のセキュアアプリケーションを隔離、実行します。その際には、ノーマルワールド上の非セキュアアプリケーションよりも高い実行優先度が確保されます。ARM TrustZoneが提供するハードウェア分割技術は、セキュリティで保護されたソフトウェア更新、デジタル権限管理、安全な支払い機能など、高い信頼性が求められるアプリケーション向けに特化したペリフェラルを備えた安全領域を必須とするデバイスに有効です。Nucleus RTOSの最新版には、リソース制約のあるローパワー6LoWPAN(IPv6 over Lower Power Wireless Personal Area Network)、802.15.4ワイヤレス接続IoTデバイスのサポートも含まれています。

クラウドベースサービスの普及に伴うスマートIoTコネクテッドデバイスの爆発的な増加は、「ソフトウェア攻撃から資産を守る」という新しい要件を開発者に課します。ARM TrustZoneを使用すると、セキュアメモリや暗号化ブロック、ワイアレスデバイス、LCDスクリーンなどのシステムペリフェラルを、システムの他の部分から隔離されたセキュアな動作領域に割り当てます。

「IoTなどのコネクテッドアプリケーション向けに拡張されたNucleus RTOSのセキュリティ、ローパワー接続機能には、複雑なヘテロジニアスIoTシステムの開発に必要な多くの機能が含まれています。これらの機能は最新ハードウェアの能力を補完し、今日の先端IoT組込みシステムのニーズに応えてくれます。」EEMBC(組込み向けマイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアム)、Multicore Association、President and Founder、Markus Levy氏は、上記のように語っています。

セキュアワールドのアプリケーションは、すべてのシステムリソースにアクセスでき、ノーマルワールドの非セキュアアプリケーションよりも優先実行されるようにセキュアモニタによって制御されます。セキュアモニタは、セキュアワールド内の安全なNucleus RTOSベースアプリケーションに影響を与えることなく、ノーマルワールドでベアメタル、Linux®、Nucleus RTOSベースのアプリケーションを実行する完全な隔離を提供します。Nucleus RTOSとARM TrustZoneを組み合わせると、ペリフェラルやアプリケーションを選択的に保護してシステムを分割し、安全性とセキュリティの両方の要件を満たします。

「Nucleus RTOSのARM TrustZoneサポートは、ヘテロジニアスOSをベースとするシステムのクリティカルアプリケーションに求められる最高レベルの安全とセキュリティを実現します。ARM TrustZoneは、ノーマルワールドの汎用OS、ベアメタル、Nucleus RTOSを、セキュアワールドのNucleus RTOS上で実行するセキュアアプリケーションから隔離します。」メンター・グラフィックス、Embedded Systems Division、Runtime Solutions、General Manager、Scot Morrisonは、上記のように述べています。

IoTウェアラブル、携帯医療機器、ホームオートメーションシステムなどのスマートコネクテッドデバイスは、電力消費を低減しバッテリ寿命を延ばすために、限られたシステムリソースで動作するように設計されます。低データレートIPドリブン通信向けに設計された6LoWPANは、リソース制約の厳しいIoTデバイスをイーサネット、WiFi、ローパワーワイヤレス接続などのIPネットワークリンクでインターネットに接続するためのアダプテーションレイヤです。Nucleus RTOSは、6LoWPANを用いたIoTデバイスの開発を支援し、TCP、UDP、CoAPトランスポートプロトコルや互換性のあるアプリケーションレイヤセキュリティプロトコル(DTLSなど)を使ったローパワーデータ交換を実現します。IPv6アドレス指定によりすべてのIoTデバイスにルーティング可能なIPアドレスを持たせ、標準IPネットワークインフラストラクチャを使用したインターネットやクラウドのアクセスを促進します。組込みIoT開発者は、ローパワーデバイス向けに802.15.4ワイヤレス通信および6LoWPANを使用できます。さらに、クラウドベースサービスを用いたIoTエンドノードの接続、監視、更新も可能になります。

メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部について
メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部は、自動車、産業機器、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。商用利用およびカスタマイズ可能なLinuxベースのソリューションとして業界をリードするSourcery™ CodeBenchとMentor Embedded Linuxは、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステムの開発を支援します。Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。詳しい情報は、www.mentorg.co.jp/embeddedをご覧ください。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

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