メンター・グラフィックス、
セキュアな産業アプリケーション開発に向け
組込みソフトウェア開発機能を拡張

2016年02月10日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、Mentor® Embedded Linux®(MEL)の最新版を発表しました。Yocto Project 2.0に対応し、セキュリティ強化と産業向けプロトコルの追加で拡張されたMELの最新リリースは、産業用コネクテッドデバイスのセキュリティにおいて業界基準となっているWurltdtechのAchilles通信認証(Communications Certification Level 1 / Level 2)をサポートしています。Achilles通信認証は、クリティカルな組込みインフラストラクチャを支援し、サイバーセキュリティの脅威や攻撃にさらされるリスクを低減するものです。

「産業アプリケーションのセキュアな基盤を支える組込みデバイスソフトウェア分野にメンター・グラフィックスが継続的に投資していることを心強く思います。産業用IoT(モノのインターネット)の普及が進むなか、外的脅威と内的脅威の両方に対処できる広範な機能がますます求められるようになっています。」Icon Labs、President and Co-founder、Alan Grau氏は、上記のように述べています。

新機能として追加されたSMACK(Simplified Mandatory Access Control Kernel)は、Linuxのカーネルセキュリティモジュールで、強制アクセス制御のカスタムルールセットを用いて悪意のある操作からデータとプロセスへのアクセスを保護します。実装が容易なSMACKは、ファイルシステム用のLinuxセキュリティモジュール、コンフィギュレーションに適したSMACK属性を設定するためのスタートアップスクリプト、GNUコアユーティリティパッケージに適用するSMACK通信用のパッチセットの3つの要素で構成されています。SMACKを実装した最新版のMELは、さまざまな機能セットで組込みデバイスのセキュリティ強化を実現します。

最新版のMELは、上記のセキュリティ機能に加えて、以下の産業プロトコルをサポートします。

  • CANopen - 産業オートメーション向け組込みシステムに搭載する通信プロトコルおよびデバイスプロファイル仕様
  • IEEE 1588 Precision Time Protocol(PTP) - コンピュータネットワークのクロック同期プロトコル
  • BACNet - グローバルなISO標準規格として30ヶ国以上で採用が進むBACN(Building Automation and Control Networks)のデータ通信プロトコル
  • 産業IoTのサポート - 6LoWPAN、XMPP、CoAP、MQTT
  • 拡張プロセッサのサポート - NXP TWR-LS1021A、ザイリンクスZynq ZC702ED、ZedBoard、NXP i.MX6 SABREシリーズ、NXP i.MX 6Solo X

今回リリースするMELはまた、Yocto Projectの最新版となるYocto 2.0(コード名:Jethro)に対応しています。Yocto Projectは、Linuxベースの組込みシステムの迅速で繰り返し可能な開発に向けた相互運用可能なツール、メタデータ、プロセスを包含するオープンソースプロジェクトです。MELが新たにサポートするYocto 2.0コンポーネントは、GCC 5.2とToasterです。Sourcery™ CodeBench IDE(統合開発環境)にも拡張が加えられ、ARM® DSTREAM JTAGデバイスを使用したカーネルとカーネルモジュールのデバッグ、ならびにWindowsホストでのアプリケーション開発が可能になりました。

「産業オートメーションとそのアプリケーションにとって、組込みインフラストラクチャのセキュリティは非常に重要です。メンター・グラフィックスの統合型MELソリューションであれば、セキュリティ要件と規制要件を遵守できます。最新のMELを利用することで、より生産性の高い画期的な製品開発につながる先進産業アプリケーションを最小リスクで開発可能となるでしょう。」メンター・グラフィックス、組込みシステム事業部、Platforms Business Unit、General Manager、Scot Morrisonは、上記のように述べています。

メンター・グラフィックスの産業アプリケーション向け組込みシステム開発ツールおよびサービスの詳細は、www.mentorg.co.jp/embedded-software/industries/industrial/をご覧ください。

メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部について
メンター・グラフィックスの組込みシステム事業部は、自動車、産業機器、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。業界をリードするSourcery CodeBench、Mentor Embedded Linux、Mentor Embedded Multicore Framework、Mentor Embedded Hypervisorといった商用利用およびカスタマイズ可能なソリューションにより、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステム開発を支援します。また、Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高として12.4億米ドル超を計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用しています。

 

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本件に関するお問合わせ

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
マーケティング部
エリソン 有理
E-mail: yuri_ellison@mentor.com