メンター・グラフィックス、PCB製造のオープンで
インテリジェントな製品モデルODB++の新バージョンを発表

2015年09月11日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、プリント基板(PCB)の設計データを製造、実装、テスト用データに変換するためのインテリジェントな製品モデルである、ODB++の最新バージョンを発表しました。ODB++は、オープンで単一のデータ構造を採るデータフォーマットです。最新版であるバージョン8.1は、PCB設計から製造までのフロー全体で使用されるすべてのデータファイル、図面、文書をシームレスに変換する仮想文書という独自機能を備えています。

ODB++は、さまざまな形式のデータ変換向け文書コンテンツを作成、検証する手間を省くとともに、あらゆるEDAツールのフローをサポートします。新バージョンでは、必要とされるすべての製造指示を電子データとして共有できるため、サプライチェーン内の全パートナー企業におけるNPI(新製品導入)の効率をさらに高めます。

仮想文書コンテンツという機能開発のコンセプトの背景には、PCB設計の統一性のない図面、文書、指示を、データ受領側のツールを使用し製造プロセス準備作業のプランニングや実行を自動化できるデータ要素と置き換えたい、という要望がありました。本機能により、例えば、ソルダーマスクの仕上げ色をODB++製品モデル内に定義しておくと、個々の工場に適したプロセス、部材、配線指示をPCB製造業者が自動的に生成できます。

ODB++は、EDAに基づくネット接続ショートの設計もサポートしています。現在、複数のネットを意図的にショートさせて単独のネットにする設計が増えており、最新のODB++製品モデルはネット属性を引き継ぐことで、下流のすべてのプロセスを省力化、自動化します。既存のデータフォーマットはこのようなネット特性を備えていなかったため、設計と製造の間で作業時間や労力の浪費が生じていました。

さらに、基板上の基本的な(単独あるいは同一領域内の)スタックアップの内部領域を定義するためのリジッドフレックス基板のビルドアップ層コンテンツを解析に引き継いだり、実際の部材ベースのスタックアップ定義に含めたりできます。Frontline PCB SolutionsのInStack®をはじめとするツールでこの機能を使うと、正確な抵抗値を算出します。リジッドフレックス回路のさまざまなスタックアップ部分の物理境界を正確に特定して正しいDFM(製造容易化設計)ルールを自動的に適用すると、リジッドフレックス回路のさまざまな部材を選び、正確な抵抗値を簡単に計算します。

インテリジェントな製品モデルフォーマットすべてをサポート
メンター・グラフィックスと同社のValor®事業部は、ODB++製品モデルの管理を含め、設計から製造までの無駄のないNPIハンドオフにおいて揺るぎない定評を築き上げています。PCB設計を体系化して変換するIPC-2581標準という新しいフォーマットが登場し、CAD(コンピュータ支援設計)ツールからCAM(コンピュータ支援製造)システムまでの製造および実装プロセスに普及しています。メンター・グラフィックスは、IPC-2581コンソーシアムと標準化努力への支援を強化しました。

「メンター・グラフィックスはPCB設計ソフトウェアの市場リーダーであり、トップクラスのNPIソリューションを提供しています。最新のインテリジェントなODB++製品モデルフォーマットは、設計から製造まで一気通貫したオープンで完全なエコシステムを顧客に供給します。メンター・グラフィックスの使命は、製品品質と生産性を全体的に向上する最も優秀なツールと技術を顧客に提供することです。ODB++およびIPC-2581のサポートにより、ハンドオフから製造までに使うデータ交換フォーマットに関する顧客の選択肢を拡大しました。」メンター・グラフィックス、Systems Design Division、Vice President and General Manager、A.J. Incorvaiaは、上記のように述べています。

「メンター・グラフィックスがIPC-2581コンソーシアムに参加したことを非常に嬉しく思います。メンター・グラフィックスのODB++とIPC-2581コンソーシアムはともに優秀な実績を築いており、最良の組合せです。この分野における活動により、設計から製造までのエコシステムを最適化できるでしょう。エキサイティングで意欲的な取り組みの成果を目にすることを楽しみにしています。」FTG CircuitsにおいてTechnical Support Directorを務めるGary Ferrari氏は、上記のように述べています。

世界で最も広く普及しているデータフォーマット
ODB++製品モデルフォーマットは、世界中で18,000以上の会員と60社以上のパートナー企業において業界標準として実装および開発されており、過去10年にわたって販売されたすべてのCAMシステムでサポートされています。無駄のないNPIプロセスは、設計から製造までのエコシステム内のツール間でDFM検証済みの(クリーンな)製品モデル転送を実現することによって、単なるデータフォーマットにとどまらないメリットをもたらします。このエコシステムに足並みを揃え、世界中で利用されている基板のおよそ80%がODB++に準拠しています。PCB製造にかかわるエンジニアを支援するために発足したODB++ Solutions Allianceでは、無料のソフトウェアツール、仕様、文書、ユーザフォーラムを提供しています。詳しい情報は、www.odb-sa.com/resources/をご覧ください。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

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