UMC、Calibreによる信頼性検証/対話型設計検証を
設計イネーブルメントソリューションに追加

2015年06月04日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、United Microelectronic Corporation(以下UMC)がCalibre® PERC™信頼性検証プラットフォームをベースとしたIC信頼性リファレンスフローの開発に取り組んでいることを発表しました。今回発表する新しいフローは、静電気放電(ESD)保護回路の欠落など、出荷後の故障原因となり得る隠れた設計不良を検出することにより、IC製品の長期的な信頼性向上に役立ちます。このソリューションは、UMCの28nm製造プロセスを適用している両社の顧客すべてを対象としたものであり、UMCとメンター・グラフィックスが共同策定中の事前定義済みチェックルールが含まれます。

UMCとメンター・グラフィックスは、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催される本年度のDesign Automation Conference(DAC)において、新しいソリューションを発表します。メンター・グラフィックスのブース(小間番号1432)では、現地時間の6月10日(水)午後2時より合同プレゼンテーション(英語および標準中国語)を行います。

UMCはまた、設計イネーブルメントフローにCalibre RealTimeソリューションを追加しました。Calibre RealTimeを使用したUMCのシミュレーションでは、設計のカスタマイズと同時に物理検証を実施し、エラーの検出と修正の生産性を2倍以上も高めることに成功しました。Calibre RealTimeを使用すると、設計者は任意のレイアウト設計エディタで回路を入力しながら、検証エラーを対話的に確認できます。Calibre RealTimeにはUMCゴールデンサインオフ認定Calibreデザインキットが付属しているため、UMCが謳っている通りの高い生産性を達成できます。

「回路の信頼性チェックには専用機能を持ったツールが必要です。ESD保護回路のような特殊な回路構造を特定したり、回路の全ノードで電圧が閾値内に収まっていることを確認するために内部電圧値を計算したりする作業の自動支援を設計者は求めています。これに加えて、UMCと顧客の両方が常に期待しているのが生産性の向上です。Calibre PERCとCalibre RealTimeをUMC設計イネーブルメントフローに追加することで、どちらのニーズにも対応できるようになりました。」UMC、Director of IP Development and Design Support、Shih Chin Lin氏は、上記のように述べています。

Calibre PERCは、物理レイアウト情報を使用しても、素子タイプと接続関係を定義した回路ネットリストを使用してもルールチェックを実行できるという独自の機能を備えています。このLDL(ロジックドリブンレイアウト)解析機能により、UMC IPライブラリと顧客の設計データを含むすべての設計がESD/EOS(電気的オーバーストレス)に関するUMC拡張ルールを満たしていることを確認できます。ESD/EOSを保護する主な手法は次の通りです。

  • 必要な箇所すべてにESD保護回路が存在することを検証する
  • I/Oパッドから電源/グランドパッドへのESDパスをつなぐインターコネクトの抵抗が最小化されており、HBM(人体帯電モデル)サージ電流に耐えられることを確認する
  • ESDダイオードと抵抗のレイアウト制約条件をチェックする
  • ESD MOS/ダイオード素子がマーカーレイヤで適切に覆われていることをチェックする
  • 保護素子が適切な電圧範囲の電源ネットと接続されていることを確認する

Calibreプラットフォームの他のツールとCalibre PERCを併用すると、回路の接続性、トポロジ、物理レイアウト、設計ルールをすべてまとめて表示できることから、信頼性設計ガイドライン違反の検出に加え、回路信頼性問題のデバッグにも役立ちます。

「UMCとメンター・グラフィックスは、互いの経験を持ち寄った上で、最先端設計の信頼性検証を容易化し、検証生産性を大幅に向上するための自動化ソリューションに共同で取り組んでいます。自動車や医療などの分野においては、電子部品の信頼性確保だけでなく、設計開発期間の短縮も一層重視されるようになっており、ICツール群にCalibre PERCとCalibre RealTimeの両方を採用することで、決定的なアドバンテージを手に入れることができるでしょう。」メンター・グラフィックス、Senior Director of Calibre Design Solutions Marketing、Michael Buehler-Garciaは、上記のように述べています。

UMCは、複数のプロセスノードに対応するチェックの数を今後のリリースで増やしていく予定です。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

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