メンター・グラフィックス、サムスンの
10nm FinFETプロセス向けに最適化された
ツール群とフローを提供

2016年03月10日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、サムスン電子株式会社(以下サムスン)との協業により、サムスンの10nm FinFETプロセス向けに最適化された設計、検証、テストツール群とフローを提供することを発表しました。Calibre®物理検証スイート、Analog FastSPICE™ (AFS™) Platformアナログ/ミックスシグナル検証プラットフォーム、Olympus-SoC™デジタル設計プラットフォーム、Tessent®テストスイートが、サムスンの先進10nmプロセスのスムーズな導入と設計の確実な初回成功に向けて最適化、認証されました。

10nmプロセスでは設計と製造間の連携がより一層重要となり、検証フローにおけるDFM(製造を考慮した設計)ツールの果たす役割は重大です。サムスンは、設計者が複数の設計変更を加えながらも製造の平坦性要件やテープアウトスケジュールを満たすための製品として、Calibre YieldEnhancer(特に、SmartFillやECO/Timing-Aware Fill機能)を認証しています。また、リソグラフィ関連の問題が起きそうな箇所を設計段階で特定、対処するCalibre LFD™の使用も支持しています。Calibre LFDは、既に量産採用されているメンター・グラフィックスのプロセスウィンドウモデリング、マスク合成、OPC(光近接効果補正)、解像度向上(RET)といったソリューションを基に開発されたものです。

設計チームが複数のDFM関連問題に同時に対処する際には、Calibre YieldAnalyzerに搭載されたサムスンのDFMスコアリングおよび解析ソリューションを使用してトレードオフ検討過程を効率的に進めることができます。サムスンは、製造結果から設計工程への迅速なフィードバックのために、歩留まり低下の原因となるパターンを特定、修正するCalibre Pattern Matchingの使用も支持しています。

物理検証については、Calibre nmDRC™プラットフォームが10nm向けに認証され、サムスンのR&DやIP検証、またファブレス企業の設計テープアウトなどエコシステムにおいて規範サインオフソリューションとなっています。メンター・グラフィックスとサムスンがCalibre Multi-Patterningを用いたトリプルパターニングおよびクアドルプルパターニングに対応する製造プロセスの開発に何年にもわたり連携してきた成果が今回のリリースで結実しました。

サムスンはまた、10nmでの寄生抽出に対して高い精度と高スループットを発揮するCalibre xACT™も認証しました。Calibre xACTは、統合化されたフィールドソルバを使用して、複雑な三次元FinFET構造の寄生効果を計算し、高スケーラブルな並列処理手法により性能を最適化します。

上述以外のツール認証によっても、回路検証、物理実装、ICテストを支援しています。例えば、AFS Platformは、サムスンの10nmプロセスのデバイスモデルおよびデザインキットで認証されています。メンター・グラフィックスとサムスン双方の顧客はAFS Platformを基盤にすることで、アナログ/RF/ミックスシグナル/メモリ/カスタムデジタル回路の検証に対して従来のSPICEシミュレータよりも高速にナノメータSPICE精度を実現できます。

Olympus-SoCもまた10nm向けに認証されており、フロアプランニング、配置、抽出、配線、チップフィニッシングといった要件に対応した包括的なカラー対応の設計手法を備えています。このプラットフォームは、FinFET製造特有の課題に対処するために、M1トリプルパターニング、カラーシフティング、不均一トラック、マスク依存/配線幅依存の間隔ルールなどの新機能をサポートしており、メンター・グラフィックスとサムスン双方の顧客企業の間で活発な導入が進んでいます。

テストに関してもメンター・グラフィックスとサムスンは連携しており、Tessentスイートによって10nmにおける新しいセル内部構造のテスト品質を向上させるだけでなく、より大規模な10nm設計のテスト費用を抑えるテストパターン高圧縮機能を提供できるようになりました。設計検証中に設計固有の問題やセル内部の歩留りを低下させる要素を迅速に特定し、対処できるように、量産テスト診断機能も提供しています。

「メンター・グラフィックスとサムスンの協力によって、この先進10nmプロセスを双方の顧客に提供できるばかりでなく、設計検証から製造、そしてテストに至るまで対応することで、ファブレス企業とサムスンとを信頼の架け橋で結びます。」メンター・グラフィックス、Design to Silicon Division、Vice President and General Manager、Joe Sawickiは、上記のように述べています。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、昨年度売上高としておよそ11.8億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

 

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