Samsung FoundryのクローズドループDFMソリューション、
メンター・グラフィックスのツールを活用して
顧客の歩留まり立上げを加速

2016年06月03日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、サムスン電子(以下サムスン)のファウンドリ事業を担うSamsung Foundryの歩留まり立上げ加速に向けたクローズドループDFM(Design for Manufacturing)ソリューションに、Calibre®とTessent®の両プラットフォームが採用されたことを発表しました。歩留まり立上げの成否は、顧客の製品コストとTime-to-Marketに直接影響を及ぼします。サムスンは、製造歩留まりに与える影響が最も大きいと思われるIC設計パターンを特定するためのテスト/製造ノウハウを包括的なDFMキットに組み込み、顧客が設計品質、歩留まり、製造立上げを改善するのに役立てています。歩留まりを悪化させる設計パターンを抽出し、その情報に基づいて製造/テスト工程を最適化し、シリコンテストの結果を設計にフィードバックして製品設計と歩留まりの改善に役立てるクローズドループのソリューションであり、顧客の初期設計に有益であるばかりか、現在の製品設計から得た学びを、製品ファミリすべての次世代設計に適用できるメリットがあります。

「サムスンは、顧客が設計する半導体の早期立上げと迅速な市場投入の支援に全力で取り組んでいます。メンター・グラフィックスのプラットフォーム上に構築されたクローズドループDFMソリューションを導入することで、顧客は設計のホットスポットをより素早く詳細に知ることができ、品質と歩留まりの向上が可能になります。同一の設計で比較した調査によると、クローズドループDFMシステムを適用した場合の製造初期の歩留まりは、適用しなかった場合と比べ10%以上も高かったことが分かっています。」Samsung Foundry、Design Services、Senior Vice President、JaeHong Park氏は、上記のように述べています。

「CalibreとTessentを活用した今回の新しいソリューションモデルは、メンター・グラフィックスとサムスンとの持続的なパートナーシップにおける1つの到達点と言えるでしょう。CalibreとTessentを組み込んだクローズドループDFMソリューションを利用すると、双方の顧客はサムスンの全ノード世代で製造する最先端製品をより早く出荷できます。」メンター・グラフィックス、Design-to-Silicon Division、Vice President and General Manager、Joe Sawickiは、上記のように述べています。

PRISM(パターン認識&IDスコアリングメソッド)と呼ばれるクローズドループDFMフローの製造前段階に実施するプロセスでは、IC設計を複数のレイアウトパターンに分解してから、Calibre Pattern Matching™を使用して、歩留まりを悪化させることがすでに判明しているパターンがレイアウトに含まれていないかを解析します。その後、Calibre LFD™およびその他のCalibre DFM製品を使用してリソグラフィ処理でホットスポットになりそうな未知のパターンを特定し、製造に与える影響を解析します。Samsung Foundryと顧客は協力して、PRISMの結果に基づいて、顧客固有の設計スタイルで目標歩留まりを達成し、製造立ち上がり時のばらつきを抑えるために必要な変更点を設計面と製造面の両方から検討します。

製造後段階には、FLARE(不良解析およびDFMホットスポットデータベースによる歩留まりランク見積もり)と呼ばれる2回目のクローズドループDFMフローを実施して、歩留まりを悪化させるレイアウトパターンを実シリコンから見極めます。成功しなかったウエハテストのデータを顧客が診断し、Samsung Foundryが解析することで、歩留まり損失を招くレイアウトパターンを特定します。Samsung Foundryと顧客はこの情報を基に、物理的な形状パターンに起因するシステマティックな問題を解析し、再設計時、さらには同じIPブロックやサブシステムを使用する新規設計時の歩留まり立上げを加速させます。Samsung Foundryではまた、FLAREデータを活用してDFMキットを改良するとともに、実シリコンで得た情報を顧客設計者と共有しています。Tessent Diagnosisレイアウト考慮診断ツール、ホットスポットデータベースを生成するCalibre Pattern Matching、Tessent YieldInsight®の統計的解析機能を活用するFLAREプロセスにより歩留まりを制限するレイアウトパターンを特定します。

クローズドルーフDFMフローは現在、Samsung Foundryがサービスを提供している顧客の本番製造環境にて稼動しています。14 nmプロセステクノロジで実証済みのこのフローは、Samsungの他の世代のプロセスで製造するICにも対応しています。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、昨年度売上高としておよそ11.8億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

 

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